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2012年4月26日 (木)

沢村栄治2.正力松太郎/大人の都合

   

今日は4月26日。

   

前投稿のつづき。

黒鉄ヒロシさんのコメントをきっかけに、図書館で借りてきた本を読みました。

沢村栄治とその時代」(北原遼三郎著/東京書籍)です。

EPSON094
   

漠然と知っていた沢村栄治さんのことが、ググッと迫ってきました。

引用したい文がたくさんあります。

図書館に返す本なので、できるだけ書き写したいです。

  

しかし、理屈と膏薬はどこにでも付く、というのが正力(松太郎)の口癖だった。

頭の中でこれだと閃いたものをまずやってみる。理屈はそれからでいい。

そんな正力の決断は、いつも速かった。

その判断がときには失敗に結びつくこともあった。

しかし、失敗を恐れていては読売の再建はできない、と正力は常々考えていた。 (23p)

   

最近、プロ野球創世記のことをいろいろな角度から調べていますが、

正力松太郎さんの名前は必ず出てきます。またまた登場といった感じ。

この本で、決定的。次はこの人の本を手に入れよう。

正力さんの上の考え方は、支持。欲しいのは「閃き」・・・最近乏しい。

でも自分にまだまだ期待しています。

   

    

両手をがばっと畳につき、(栄治の両親の)賢二とみちゑに深々と頭を下げながら、

京都のじいやん(伊東藤四郎/賢二の実父)は京都商業校長・辻本光楠とのやりとりを思い浮かべていた。

「伊東さん、栄治君は必ず我が京商に来てくれますね、大丈夫ですね」

「・・・・はあ、何とか」

「何とかじゃ困りますよ。我が京都商業は、近い将来中等野球界に覇を成そうと考えているんですよ。

そのためにもお孫さんの栄治君はぜひ必要な選手なんです。

いいですか、伊東さん、もし約束を違えた時には、

先刻お貸しした資金はすぐ返してもらいますよ」

「あ、いや必ず約束は守ります。はい」 (中略)

伊東藤四郎ーーー京都のじいやんは、栄治の人生にまとわりつき、

そして消しがたい影を落としていった。 (69-70p)   

    

黒鉄さんの言う「大人の都合」が見えてきました。

大人の都合が、沢村栄治さんの命さえ脅かすことになります。 (つづく)

   

 

   

   

 

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