2007年大岩壁に挑戦する山野井夫妻
今日は4月26日。
山野井泰史さんについての投稿は今日3本目。
2008年10月20日放映の「NHKスペシャル 夫婦で挑んだ白夜の大岩壁」を見ました。
2007年の夏に、グリーンランドの高さ1300mの大岩壁に夫婦で挑んだドキュメンタリー。
映像の写真を載せていきます。
1300mの大岩壁に、山野井さんは「オルカ」という名前をつけました。
このようなルートで登る計画を立てました。
予定では3週間。
番組では、ロッククライミングの基本知識を説明してくれました。
こういう手順で登っていくのかとわかりました。
トップとセカンドが信頼して登ること、
さらにはロープとかカム、あるいはハーケンといった道具にも信頼をして登ることもわかりました。
今回は、山野井夫妻と、助っ人で山野井泰史さんの先輩のクライマー木本哲さん。
さらにはカメラマンも同行。
登る姿を今までにない映像で紹介してくれていました。
いやはやカメラマンも大変だ。命がけの撮影。
これは撮影している場面。
竿の先にカメラをつけて撮影しています。
こんな映像が撮れるわけです。
最大の難所は、やっぱり最後の垂直に近い壁ヘッドウォールです。
よ~く見てください。
下の写真に山野井夫妻が写っているのがわかりますか?
だんだんアップにしていきます。
いかに巨大な岩壁に挑んでいるのか、いかに危険なのか感じられると思います。
手足の指を多く切断しているハンディを克服しつつ、
ゆっくり登っていく2人は、とにかくすごいです。
こうしてヘッドウォールを登り切って、稜線に上がります。
しかしそこも狭い狭い。踏み外せば1000m落下です。
しかし、山野井妙子さんは、稜線にたどり着くと「やっと安全地帯だ」と言います。
ビックリです。
いかにそれまでが危険なのかを物語ると思います。
19日かけて、山野井夫妻はオルカを登り切ります。
2人のコメントです。
山野井妙子さん
「自分のできる範囲しかやってないけど。
指が短くなった時は、ガチュンカンの後は、
本当に岩登りができるとは思っていなかったし、
こういうこと(オルカ登頂)はできないと思っていた。
山歩きぐらいしかできないかな(と思っていた)。
やっぱり楽しいから、できる範囲でやりたいなあ。」
できる範囲がだんだん広がっているんだよな。広げていく原動力が楽しさの追求。
楽しいと思っているうちに、すごいことをやっているんだよなあ。
山野井泰史さん
「クライマーとして、まだまだ可能性があるかなと
少し思った。
それがクライマーとしてはうれしいです」
諦めない人ですね。
謙虚そうに見えますが、ハンディを背負いながらも、究極を目指しているなあと思いました。
肩の力が抜けているように見えながら、握りこぶしは握っているような・・・。
これからどんなことをしてくれるのかな。
Wikipediaによると、2008年にクマに襲われ重傷を負ったようです。
じっくり見た映像でした。
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