「凍(とう)」・・・無敵の山野井夫婦
今日は4月26日。復帰まであと6日。
本「凍(とう)」(沢木耕太郎著/新潮文庫)を読みました。
チョモランマのお隣、ギャチュンカンの北壁を登った山野井泰史さん妙子さん夫妻の話。
雪崩などに巻き込まれ、凍傷にさいなまれつつも生還した状況が、
詳しく再現されています。
沢木さんが、とことん2人から聞いて書いたんだろうなと思いました。
本の最後の解説(池澤夏樹)の引用。
妙子はどうなんだろう。どんな場合にも泰史のようには熱くならないように見える。
もっと落ち着いて、着実に動く。
それでまちがいなく高度を稼ぎ、登り、降りてくる。
落ち着いているのは女性だからか歳が上だからか。
いずれにしても、目的を共にしながらそこに至る経路が微妙に違うこの二人の組み合わせは無敵だ。
一方が不得手な局面で他方が力を発揮する。 (362p)
この本を読み終わって、同感。
お互いに頼っているし、愚痴も言ういい夫婦だと感じました。
私の手元には山野井泰史さんの映像が2本あります。
録画したまま見ていませんでしたが、今度見てみようかな。
ふつうは映像が先だけど、今回は本が先で映像が後になりました。
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