炭酸飲料にどうやって炭酸ガスを入れるの?/ガスの語源
今日は7月2日。
最近疑問に思ったこと。
理科で、気体の二酸化炭素が解けた水溶液が炭酸水だと教えました。
実際、炭酸水「ウィルキンソン タンサン」を買ってきて、
原材料の表示を見ると、「水、二酸化炭素」とあります。
そこで、今度は炭酸飲料を買ってきました。
「三ツ矢サイダー」にしました。
これも二酸化炭素が入っていると思いきや、
原材料名には二酸化炭素が入っていません。なぜか?
砂糖類、香料、酸味料とあります。
「三ツ矢サイダー」にどうやって二酸化炭素を注入するかがまず解決するところですね。
この「酸味料」に秘密があるのでしょうか。
今日は調べていこうと思います。
二酸化炭素のことを炭酸ガスと言います。
調べていたら、この「ガス」について面白いことを知りました。
「ガス」は人名だったという説。
炭素が燃えて、気体(炭酸ガス)が発生したことを発見した人が「ガス」さん。
だから炭酸ガスのことを「ガス」と言うようになりました。
今は炭酸ガスに限らず、ガスですが。
※参考:「炭酸ガス」php
本当か?と思ってもう少し調べたら、
違う説があり。
ベルギーの医者・化学者ヤン・フォン・ヘルモント(J. B. von Helmont 1577-1644)は、
木炭を燃やした時に出る気体の研究を行い、
その気体のことを「気のガス、森のガス gas sylvestre」と呼びました。
今日の二酸化炭素のことでした。
この当時には既に、果実等の発酵の際に生じる「空気」や、
ろうそくの炎を消す「空気」など、
大気とは若干性質の異なる「空気」があることもわかってきていました。
ヘルモントは大気に似た、当時としては捕らえどころのない気体のことを、
ギリシャ語の「混沌(カオス Chaos」に因むベルギー・フランダース地方の方言で書き記し、
それがなまって「ガス」と発音されたのが、今日の「ガス」という用語の起源とされています。
その他調べましたが、どうやら後者の説が有力です。
ヤン・フォン・ヘルモントという人物もなかなか波乱の人生を歩んでいて、
それはそれで面白そうです。
※参考:「Wikipedia ヤン・フォン・ヘルモント」88
※参考:「ここでも道草」「炭酸飲料にどうやって炭酸ガスを入れるの?2」html
「ここでも道草」「炭酸飲料にどうやって炭酸ガスを入れるの?3」html
コメント