「教師のチカラ 2011年 春号」より
今日は5月13日。
本「教師のチカラ 2011年春号/5号」からの引用。
ちょっと前にこの本から、「聞くときは動きません」を引用しています。
このセリフ、今、毎日言っています。でもまだまだ動きます。
「聞くときは動きません」の岩下修先生の文から引用します。
あいさつにも、豊かな発声が必要である。
「おはようございます」では、最初の「OH”A”」が大切だ。
「H”A”」をしっかり言うと、笑顔になる。
発声していても気持ちがいい。
ここでも、母音Aは幸せを呼び込む音だ。
しかし実は、あいさつで一番大事なのは、
「相手の目を見ること」
いつ見るか。
あいさつの後である。
どんなに明るくあいさつされても、その後、
その人の視線がこちらを向かないと、
あいさつされた気にならない。寂しささえかんじる。
声は小さくても、その後、
視線を向けてくれるとうれしくなる。
短時間で終了するあいさつの場は、余計にそれが求められる。
あいさつのあと「見ること」を実際に体験させ身体化させる。(17p)
※今までちっとも考えていなかった視点。
あいさつのあと「見ること」は、まずは自分が意識してやってみます。
母音「A」の音について、岩下先生は次のように書いています。
口の奥を開け、母音「A」(ア)を響かせる。
平べったい声でなく、おなかで支えた、深い声だ。
腹筋を使った母音の発声は、実際におなかを手で押さえて発声させるとよい。
立っていても、座っていても、腰を伸ばすとよい。(16p)
※「口の奥を開ける」がいいなあ。
口先だけの「A」は響かないです。返事の「はいっ」で感じます。
返事の「はいっ」について、岩下先生はこう書いています。
「はいっ」の返事にマイナスイメージを持つ子がいる。
お叱りやお説教と「はいっ」がセットになっているのだろうか。
子どもたちに言う。「はいっ」は、
「はいっ、あなたの言うとおりにします」ではない。
「はいっ、私は、ここにいます」
という存在の表明であると。
ただし、返事をすればよいのではない。
明るく充実した、「はいっ」の返事が必要なのである。
ここにも母音の「A」がある。
明快な「A」からは笑顔がうまれる。明るい空気が発生する。
(中略)
気分がよいから、気持ちよく「はいっ」と返事ができるのではない。
「はいっ」の一言で気分がよくなるのである。
本人はもちろん、相手も。(17p)
※「明快な『A』からは笑顔がうまれる。明るい空気が発生する。」
これもいい言葉だなあと思います。
「聞くときは動きません」は17pでした。
16~17pはいい言葉がたくさん詰まったページでした。
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