12月26日に勉強したこと4「ACC」
今日は12月30日。
12月26日の「教材・授業開発研究所兵庫セミナ―」のまとめのつづき。
頭の中にあるものを、忘れないうちに書きならべておきたいです。
3人の講師の先生の話について前投稿までで書きました。
それ以外にも勉強になったことがあります。
司会を務めたK友行先生のお話。
※参考:「鉄人倶楽部 関西 2010夏の講座」のまとめhttp://mitikusa.typepad.jp/blog/2010/07/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%AC%9B%E5%BA%A7.html
(この投稿で、K友行先生と書いたので、今回も)
2020年の夏の講座で、「学び合い」について教えてもらいました。
今回は「ACC」なるものを教えてもらいました。
人は失敗すると、脳が活発に働きだす。
その部位をACCと言うそうです。
失敗した体験を長期記憶に入れて忘れないようにする。
そうすることで、次に同じ失敗をしないようにそなえるというわけです。
失敗するから見につくのです。
教室は間違える場所という考えを裏付ける話です。
K友行先生の「学び合い」のブログを見ると詳しいです。
参考:http://manabiai.g.hatena.ne.jp/tomkick/20101212/1292170719
久保田競先生の脳科学講義を聞いてこられたまとめの中から引用します。
4 ACCを活用する
刺激を受けた後,感覚を持ったり,情動が起こったりする脳の回路の中には,
ACCというものがある。
これは,失敗した時に働く脳の部位である。
失敗すると,ノルアドレナリンが出て,神経細胞が働く。
そして,失敗したことは長期記憶に保存される。
また,ACCが働くと,次は失敗しないようにより問題解決を適切に行おうとするようになる。
「教室は間違うところだ」というのは,ただのスローガンではなく,脳科学的にも正しい。
失敗をすることは実は脳を鍛えて,次の問題解決をスムーズに行うのに必要なことである。
だから,間違えることはいいことであり,
むしろたくさんの人の前で間違えることはラッキーでもある。
これは,思い付きだけど,学校で生かすのなら,
あえて失敗することを仕組むのも有効ではないだろうか。
失敗したことは確かに苦い記憶としていつまでも残っている。
また,失敗して悔しいということほど次の課題への意欲を掻き立てる。
あえて,難しい課題を投げあたえることで,全員ができないという経験を持たせる。
そのことで学習へのモチベーションをあげていく。
また,テストなどでわざと引っかかるような問題を出す。
引っかかった悔しさで,記憶しにくいような内容も覚えることができる。
ただ,注意しなくてはいけないのは,やはり失敗するということもストレスになるはずである。
失敗ばかりが続くことがないように,
失敗の後は,簡単な課題をあたえて達成感を持たせるとか,
失敗したことを褒めることで自信を持たせるなどのフォローが必要になってくる。
この話を聞いたり、読んだりしたら、
斎藤一人さんの本を思い出しました。
「地球が天国になる話」です。
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不幸の根源は、「劣等感」であること。
「劣等感」は失敗した時に親や教師に叱られたり、がっかりされたことで植えつけられ、
「自分はだめなんだ」という気持ちが何回も何回も浮かび上がってきて、
人を苦しめるという話です。
子どもが失敗するのはOK。
その時の教師の対応が良ければ、その失敗体験はプラスに。
対応が悪ければ、マイナスになるわけです。
この対応を極めたら、「プロ」と呼ばれる教師だろうなあ。頑張ろう。
ACC。面白いことをまた教えてもらいました。
道草様
まとめありがとうございます。
斎藤一人さんの本も読んでみたいと思います。
また,お会いできるのを楽しみにしています。
投稿: キッキョン | 2010年12月31日 (金) 09:07
キッキョンさん、コメントをありがとうございます。
2月26日の「学び合い」の会に興味があります。
行けるならば行きたいのですが・・・
また情報を流してください。
キッキョンさんのブログに出向いているので、
そちらに案内があるとありがたいです。
よろしくお願いします。
それではよいお年を。
投稿: いっぱい道草 | 2010年12月31日 (金) 19:30