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2010年11月17日 (水)

「ピカドンたけやぶ」と再会

  

今日は11月17日。

昨日、図書室bookで懐かしい本に出会いましたwink

「ピカドンたけやぶ」(はらみちお作/岩崎書店)です。

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この本をベースにした合唱劇を、

地元の「豊川親子合唱団たけのこ」が演じたのを生で見たことがあります。

その時は劇をビデオカメラで撮影させてもらいましたmovie

先日紹介した我が家に保存されているビデオテープの1本に収まっています。

いつか授業に役立てばと願って。

1995年9月10日のことでした。

もう15年の月日が流れましたcoldsweats02近いうちに再び見てみたいと思いました。

     

広島の牛田という所に、原爆の被害にあっても生き残った竹やぶがあります。

そこを舞台にしたお話。

作者はらみちおさんは、巻末で「語り伝えてくださいね」というタイトルで次のように書いています。

   

ボクは今、広島の中心より二キロばかり離れた牛田(うしだ)という山手の住宅街に住んでいます。

家の裏に今も小さいけど、竹やぶが青々と残っていて毎朝小鳥がさえずっています。

ある日、知らない年輩の人が、その竹やぶに手を合わせていました。

わけをきくと、その方は当時兵隊でしたが、

原爆で火傷を負いながらこの竹やぶに避難してきたそうです。

竹やぶには、被爆した母子や学生さんなどがいっぱいいました。

「たしかここに大きな木と井戸があったはずです。

その井戸水ははほうとに命の水でしたよ。

みんな最後にみず、みずといって水を欲しガリ、

飲ましてあげると安心して息をひきとりました」

そういって、その人は涙をハラハラとこぼしました。

   

ボクのアトリエの前を、ときおり可愛いイタチが横切ります。

おばあちゃんが、「ありゃ、竹やぶの下の防空壕を巣にしとるんじゃ」といいました。

その防空壕をみせてもらってびっくりしました。

机やむしろやビールびんが、ごろごろころがっているのです。

ここで全身被爆したかずゆき少年がねていたのだそうです。(絵本に出てくる少年)

    

牛田もあたりに家がびっしりとたちこみ、竹やぶも小さくなりました。

そうです!ボクはこの竹やぶを原爆の生き証人としてみんなで残そう、

そして原爆の恐ろしさと平和の大切さを、

お母さまからおこさまへといつまでも語り継いでいってほしい・・・・

そう希ってこの絵本を書きました。  一九八三年六月

     

     

この言葉を読んで、絵本を読みなおしてしまいました。

家の裏にある小さな竹やぶでの出来事を聞いて、

作品に残したいと思ったことでしょう。

原爆でさえ風化しそうな昨今。

どうにかしないと。

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「ピカドンたけやぶ」と再会を参照しているブログ:

コメント

ピカドンと竹藪を調べていたらここに行きつきました。
直接連絡したかったのですが、メアドが変わっていますか?

それは偶然でしたね。
ようこそ。
 
メアドは変更していません。
一度メールを送ってみます。

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