昨晩の高杉晋作4 確乎たる「信念」は他を恃(たの)まない
今日は9月27日。
前投稿のつづき。
「歴史街道」10月号(PHP研究所)からの引用。
奇跡の軌跡 黒鉄ヒロシ
高杉晋作と坂本龍馬は、共に幕末期に於ける奇跡の人である。
短い期間とはいえ、その奇跡の線が一点に
交わったことも奇跡である。
薩長同盟立ち会いのため、京へと向かう龍馬に、
晋作が上海土産のピストルを贈り、
更に槍の達人三吉慎蔵を護衛に付けたことも、
後の寺田屋の件を思えば、奇跡である。
晋作と龍馬が、15万対4千の兵力差を逆転して、
勝利した下関海戦も奇跡である。
まるで奇跡の大安売りだが、もはや現代では売り切れか。
晋作が奇跡の線の彼方に消えたあと、
残った龍馬は
奇跡の総まとめともいうべき大政奉還を成し遂げる。
2人の活躍を「奇跡」の2文字で片付けて、
口あんぐりと感心するだけで良いものか。
奇跡を成さしめた2人の「決断力」にこそ注視したい。
「決断」を支えるのは、「勇気」であり、それは「信念」から生まれる。
確乎たる「信念」は他を恃まない。
「信念」のスタートは固定観念を疑い、
死の恐怖を踏みつけるところから始まる。
現代人は何事もすっかり疑わなくなったし、
死から逃げ回ってばかりいる。
この辺りに「売り切れ」の因があるようだ。
「確固」ではなく「確乎」
「頼む」ではなく「恃む」
意味が強まるのだろうか。強まるように思えます。
そんな「確乎たる『信念』は他を恃まない。」の一文に魅かれます。
固定観念を疑うことはやっていきたい。
昨晩の「龍馬伝」はいい勉強のきっかけになりました。
コメント