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2010年8月13日 (金)

日帰りで奈良へ8・・・薬師寺東塔(とうとう)

  

今日は8月13日。

8月8日、奈良に行ったことをブログに記録してきました。

おそらくラスト。

   

RIMG0013キリン裏 RIMG0012キリン表
   

唐招提寺付近のおみやげ屋で買ったビールです。

今だからお目にかかれるビール。

     

唐招提寺の次は薬師寺に行きました。

ここでは東塔に注目。

RIMG0155東塔 
   

薬師寺唯一、創建当時(奈良時代)から残っている建て物だそうです。

古いけど、ちゃんと立ち続けてきた柔軟さを感じます。

この秋から10年かけて大修理するため、この姿は10年間見られないそうです。

それならばとじっくり見てきました

    

中心には太い柱がありました。

ざっと直径1メートルほどかな?

「太い柱だ~」

とつぶやいたら、ボランティアの方が、

「立派に見えますが、中はもう朽ちて、空洞です」

と教えてくれました。

大修理ではこの柱とその礎石にも手が加えられるそうです。

ちなみに中心の柱のことを心柱(しんばしら)、

心柱を受ける礎石のことを心礎(しんそ)と言います。

この心柱と心礎のおかげで東塔は立ち続けてきたわけで、

今回修理されて、さらに長く立ち続けてほしいです。

しかし、太かったですよ、心柱。塔内の撮影が禁止だったのが残念。

       

     

そもそも「東塔」はどう読むのだろう。

こんな単純な疑問。

調べてわかりました。

「東塔」は「とうとう」、「西塔」は「にしとう」です。     

        

    
調べて出会った歌。

すゐえん の あま つ をとめ が ころもで の 
ひま にも すめる あき の そら かな

 (水煙の天つ乙女が衣出のひまにも澄める秋の空かな) 

    

東塔の上部にある火炎状の胴版のことを、火の字を嫌って水煙と言います。

そのことを歌った会津八一の作品。

いつかブログでしっかり書きたい。

    

    

以上、8月8日に奈良に行ってきた記録終了。

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日帰りで奈良へ8・・・薬師寺東塔(とうとう)を参照しているブログ:

コメント

 こんばんは 
奈良はいかがでしたか。唐招提寺近くの酒屋さんは、「きとら」酒店ですね。
ここのご主人は、奈良の地酒にこだわっていらっしゃるので、日本酒のお話を聞くのが楽しいです。
奈良は、日本酒発祥の地です。

会津八一の歌は、大好きです。でも、今はこの歌の風景にお目にかかることはできません。西塔が再建されるまでは、西塔の礎石のくぼみにできた水たまりに東塔の水煙が映っていたのです。それを「凍れる音楽」と称したようです。
わたしは、幸いこの風景も目にしています。奈良に住むものの強みですね。

ここで問題です。西塔の心柱は、どこの木を使ったでしょうか。

道草さんの好奇心を刺激したでしょうか。

礎石のくぼみに映る東塔。
いいですね。
それを目撃しているなんて、うらやましい。
   
西塔の心柱。どこの木か?
調べてみました。
ここで発見。
http://www2.wbs.ne.jp/~yamanobu/yakusiji.htm
台湾ヒノキとありました。
台湾のヒノキ?
なぜ?
まだ疑問は続きます。
東塔より30㎝高くつくってあり、
それは木の縮みを考えてのこと。
200年後には同じ高さになるらしい。
次の所に書いてありました。
http://kawai52.cool.ne.jp/nara-yakusiji-w.htm
好奇心をくすぐられて調べてしまいました。
ありがとうございます。

クイズに答えてくださってありがとうございます。
大正解です。

なぜ、台湾産なのか?
西岡常一棟梁は、「日本の風土に合うのは日本産でないといけない。」とこだわられていたのですが、心柱に適する大きな木は日本国内にはなかったそうです。日本産でないと、日本の気候に長い年月にさらされている間にゆがみやひび割れが生じるからとこだわられていた棟梁だったのでが・・・。

映画「火天の城」の撮影場所も台湾です。西田敏行が巨木に出会うシーンがあったでしょう。木曽の山中には、もう巨木はないのです。

ちなみに、興福寺中金堂が復建中ですが、この建物の柱すべてがマダガスカル産の木だそうです。なぜか?
あの大きな建物の屋根の重みを支えることができる木が、日本にはないからです。

東塔の新しい心柱は、どこのものを使うのでしょうか。たぶん、日本に近い台湾産でしょうか。

日本が木の国だったからこそ建てられた木造建築の保存が、まさに大ピンチなのです。

このネタ、何かの機会に授業に使ってください。(笑)

おはようございます。
台湾ヒノキというのは、もしかしたら品種名であって、
日本産かもと思っていました。
やっぱり名前の通り、台湾産だったのですね。
日本にはもう太い材がないのは残念です。
「火天の城」のロケ地も台湾なんだ~、
あのシーンは台湾なのですね。
東塔のあの太い心柱は、やはり外国産なのでしょうか。

授業で使えるといいです。

おかげさまで新しいネタがブログに加えられました。

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