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2010年7月 4日 (日)

火天の城6/胴突き

先週の日曜日の投稿のつづき。

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2010/06/post-3c62.html

この時に紹介した写真がこれ。

Rimg0019    

   

   

   

     

    

原作を読んでいたら、ちょうどこの場面と思われるところがありました。

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山本 兼一

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「女たちもよく働くな」

「まこと、近江の女は働き者でありゃあすな」

崩して平らにしたところから、

重い丸太に柄を何本もとり付けた胴突(どうつき)で

土を突き固めてゆく。

これは、近江の百姓女たちの仕事だった。

男が急いで突き固めるより、

女の力でなんども突いたほうが、

土がよくしまる。(66p)

    

     

先週の投稿で「たこ」と書いた道具は、「胴突」とも言うようである。

調べると、「胴突」の方が範囲が広い。

国語辞典には次のように書いてありました。

  

地盤を突き固め、また、くいを打つこと。

また、その用具。

俗に「よいとまけ」とよばれる真棒胴突きと、蛸(たこ)胴突きがある。

(デジタル大辞泉)

    

さらに「よいとまけ」について調べてみました。

    

建築現場などでの地固めのとき、

大勢で重い槌(つち)を滑車であげおろしすること。

また、その作業を行う人。作業をするときのかけ声からいう。

(デジタル大辞泉)

    

ちょうど上の写真の向こうにあるのが、

「重い槌を滑車であげおろし」している場面ではないでしょうか。

真棒胴突きです。

貴重なワンショットです。

    

      

原作は今108pまで読み進めました。

これまた面白い。

同じ作者の「雷神の筒」も面白そう。        

   

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