火縄銃/頬付け
(前投稿のつづき)
写真は、講師の林さんが火縄銃を打つために構えたところ。
今回の火縄銃体験教室で、火縄銃を勉強して一番の収穫は、
この構え。
よ~く見てください。
私は今まで見てはいても気がつかなかったことがありました。
銃口の反対側を「台尻(だいじリ)」「銃尾(じゅうび)」と言います。
その部分を、体のどこにつけるか。
頬(ほお)についています。
このタイプを「頬付け(ほおづけ)」と言うそうです。
日本の火縄銃の場合は、全て頬付けだそうです。
実際に火縄銃をもって構えようとすると、
けっこう重いこともあって、つい肩(腕の付け根あたり)に台尻をもっていきます。
頬まで銃を持ち上げるのはきついです。
でも頬付けだったわけです。
この点、wikipediaには次のように書いてありました。
日本における火縄銃が頬付け形に終始し、
肩付け形の銃床にならなかった理由には、
戦国期においては鎧武者による射撃に適さないことや
鉄砲狭間からの射掛けにおいて邪魔であるという用兵上の事情、
泰平期においては流儀による形態・射法の継承による硬直化等が指摘されているが、
従来からあった弓矢の番え方(和弓特有の引いた弦を頬に付ける方式)をそのまま火縄銃に応用した結果、
頬付け型になったという見方もあり、
そのことがいち早く日本国内での火縄銃の普及に繋がった向きも充分考えられる。
※参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E7%B8%84%E9%8A%83
その他、射撃の衝撃を逃がすためには、
頬付けの方が都合がいいと、
講師の林さんが教えてくれました。
撃った後、頬の横後ろに台尻を逃がし、
さらには後ろに下がりつつ、
銃を台尻を下に縦にして、台尻を地面につけるようにしたそうです。
実演もしてもらいました。
撃ち終わった後の動作については、無関心だったので、
興味津々に見ました。
コメント