国分寺・国分尼寺下見5/根石(ねいし)と版築(はんちく)
下の写真は、国分尼寺の回廊の発掘現場写真。
写真の上から下へ3列の柱の礎石(そせき)の跡がわかると思います。
ここの回廊は、中央に壁があった「複廊(ふくろう)」と呼ばれる作りでした。
礎石の場所を見ると、穴があってそこに石がごろごろしているのがわかります。
この石について調べてみました。
「根石(ねいし)」と呼ばれる石です。
礎石の下に礎石を安定させるために、敷いた栗石(くりいし/ぐりいし)。
栗石は?
直径が15センチ内外の河原で取れる、丸みをもった石。
現在でも地盤固めのために、
栗石や、栗石を割った割栗石(わりぐしいし)が使われるそうです。
※参考http://www.kenchikuyogo.com/911-wa/010-wariguriishi.htm
さらに礎石を安定させるために、版築(はんちく)という工法が行われるそうです。
これは勤務校の校長先生から教えてもらったことです。
版築とは、地面を突き固める工法です。
礎石の下の基盤を固めるために、
一度穴を掘って、土を入れて突き固め、土を入れて突き固めて、
また土を入れて・・・・・
その繰り返しで強固な基盤を作り、礎石が傾かないようにしました。
「版築」を調べていくと、これまた面白い。
版築は土壁を作る時にも行われていた方法。
CMで、トミー・リー・ジョーンズがやっていました。
万里の長城で。
版築についてはもっと書きたい。
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