「MEGAQUAKE 巨大地震」第1回放映
ちょっと気になる「NHKスペシャル」が始まりました。
※番組サイトhttp://www.nhk.or.jp/megaquake/
先の日曜日は、「第1回 地球が警告する”次”の巨大地震」でした。
地震が起こるのは、地下。見えない所です。
結局地震の予知は難しい、わかっても数秒前だろうとあきらめ気分でいる私ですが、
あきらめていない人たちがいることを知りました。
松澤暢(とおる)教授。東北大学地震・噴火予知研究観測センター勤務。
日本を代表する地震予知の研究者。
海底のプレート境界での地震を、世界で初めて予知した人だそうです。
松澤さんが1999年に発表した論文で、次のことを予測しました。
「2001年11月までに、(岩手県)釜石沖でM4.8の地震が起きる確率は 99%」
そして2年後の2001年11月に、釜石沖でM4.8の地震発生。
その正確さは、世界中の研究者に衝撃を与えたそうです。
松澤さんが地震予知に力を注ぐようになったきっかけは、
1995年の阪神・淡路大震災でした。
研究者として、警告を発せられなかったという無力さを痛感したからです。
松澤さんたちは仲間と話し、
地震が予知できないのは、地震がどのようにして起こっているかわかっていないからだと結論を出します。
で、松澤さんが何をやったか。
過去の地震記録を徹底的に洗い直すことをしたのです。
特に地震波形と呼ばれるグラフから、地下で何が起こったかを追求していきます。
その数は8000以上。
すでにあった資料を、徹底的に見たという行為は、参考になります。
松澤さんはこうして地下で起こっていたことをつきとめ、予知に生かしたのです。
この人のことを知っただけでも、番組を見た価値があります。
その他、この番組では「南海トラフ」と呼ばれるプレート境界で起こる巨大地震のこと、
300年余り地震がなく巨大な都市を作り上げたアメリカ・シアトルが危険であることなどが紹介されていました。
全体を通して言えるのは、地震に対して真剣に取り組んでいる人たちがいること。
それもやっていることはとても丹念なこと。
期待したいです。
第2回「KOBE 15秒の真実 そのとき地下で何が」の放映は、
1月17日午後9時から。
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