2日間で学んだことその7/修正主義は面白い
(前投稿のつづき)
12月26日・27日の神戸に行った往復の読書も収穫がありました。
行きに読んだ本が「つなげる力」です。
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藤原和博さんは、これからの子どもは(いや大人も)、
「情報処理能力」だけではもう足りなくて、
「情報編集能力」が必要だと言っています。
「情報処理能力」「情報編集能力」について、藤原さんは次のように書いています。
「読み書きソロバンに代表されるように、
脳のメモリーの中にたくさんの正解パターンを
詰め込んでいくと高まる『情報処理能力』に対して、
過去の経験や知識、技術のすべてを組み合わせ、
正解が一つとは限らない問題に対して
状況に応じた納得解を導くチカラが、
成熟社会には大事になる。
それが『情報編集力』である」(87p)
「納得解」についても、藤原さんは次のように説明しています。
自分が納得でき、かつ関わる他人を納得させる解。(中略)
解は1つとは限らない。(111p)
成長している社会のようにある一定方向に向いている社会ではなく、
成長が一段落して、
これからは次がどうなるか、明日が来年がどうなるかわかりにくい成熟社会。
したがって応用のきく情報編集力をつけろというわけです。
その力のキーワードが「つなげる」
いろいろなものをつなげて、目標達成のため、問題解決のために試行錯誤して解を求めていくことを薦めています。
1つの正解をパンと出すのではなく、
納得解を探しだすために、まずはやってみて、ダメだったら修正していく。
子どもたちに「情報編集能力」をつけるためには、
教育現場もそうならなければならないと言っています。
日本の教育現場を呪縛(じゅばく)する「正解主義」を払拭(ふっしょく)して
「修正主義」に移行いなければならないだろう。(106p)
「修正主義」ってとても面白い環境だと思います。
間違いを恐れず、間違いを糧にして進むというのは
昔から良かれと言われてきたのに、
それでも「正解主義」が強かったと思います。
「修正主義」をもっと表に出して、「これで行こう!」と宣言して毎日を過ごしたいと思います。
藤原さんはこうも書いています。
子どもの未来を拓こうとする企画について。
ありもしない「正解」を探して100回会議を重ねるより、
始めたあとに100回修正を加え、
リズムとテンポよく「進化」させていったほうがはるかに有効なのだ。(197p)
行動しながら考えていきたいです。
本「つなげる力」については次の投稿でも。
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