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2009年11月19日 (木)

企画展1/火熨斗(ひのし)から熨斗(のし)の勉強へ

11月18日。市内にある民族資料館に行ってきました。

18日から始める企画展「虫よけ 鳥よけ 獣よけ」がとても面白そうに思えたからです。

※企画展は11月18日~平成22年1月17日開催。

     

資料館入口にこんな展示がありました。

Pb180082_2 Pb180083

   

    

    

いくつか道具が並んでいて、「これは何に使うの?」とありました。

興味をそそられたのは、この「火熨斗(ひのし)」です。

これは何に使うのだろう。

火鉢の勉強した時に知った「十能(じゅうのう)」のように見えます。

表示を裏返すと答があるとのこと。

めくる前に予想してください。

    

     

    

    

    

めくってみます。

Pb180084_2

   

    

こう書いてありました。

  

鉄の容器の中に入れた炭火の熱を利用して、

衣類などのしわを伸ばすのに使う道具。

現在のアイロンに当たる道具

    

なるほどね。

調べたところ、中国から伝わった道具で、

江戸時代中頃から、昭和30年頃まで使われていたそうです。

※参考:Wikipedia

そうなると、この道具の底は平らなのかな。

確かめました。

Pb180085   

   

    

平らでした。

直接これを衣類につけると、衣類がこげてしまうので、

霧吹きで水をかけたのでしょう。

※昔の霧吹きも、民族資料館の別の場所に展示されています。

    

「熨斗(のし)」と言えば、祝儀袋などについている赤っぽい6角形が浮かびます。

Noshi

  

   

    

次のサイトに興味深い説明がありました。長いけど引用します。

※「阿波徳島の特産品」http://www.toregoro.com/main/nosi.html

熨斗(のし)とは・・・・

正式には熨斗鮑(あわび)と呼ばれるもので、

元は、アワビの肉を薄く削ぎ、火熨斗(アイロン)にて引き延ばし、

乾燥させたものだったそうです。

「のし」は延寿に通じるため、古来より縁起物とされてきました。
長生き長持ちの印と重宝がられ、
祝事や慶事の儀式に高価な贈答品として用いられるようになり、
時代の移り変わりと共に熨斗鮑を和紙に包んだ形を「のし」と称するようになり、
贈答品には「のし」をつけるという風習が出来たのでした。

時代とともに簡略化され、アワビの代わりに黄色い紙が用いられるようになり、

今となっては全てが印刷になっていますが、

形は変われど古来から続いている日本人のささやかな気持ちを表現する風習は

受け継いでゆきたいものです。

   

説明の中に火熨斗が出てきました。

熨斗鮑を引き伸ばすのに使ったのが火熨斗だったようです。

火熨斗で引き伸ばしたから、熨斗鮑?

熨斗鮑を引き伸ばしたから、火熨斗?

そう考えるより、「伸びる」の意味の「のす(伸す)」があるから、

火熨斗も熨斗鮑も「炭火でのす道具」、「のした鮑」からついた名前と予想されます。

あくまでも、私の勝手な予想。

   

熨斗鮑の写真は、次のサイトにありました。

※「京の食彩 潮風有情」http://www.kyoto-np.co.jp/kp/special/shiokaze/ise02.html

    Ise02a 

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