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2009年11月15日 (日)

愛知大会 その1

11月7日に「第23回日本教育技術学会 愛知大会」に参加しました。

※この学会に、前回参加したのは福井大会でした。

平成15年のことだったようなので、もう6年前のことなんだ。

その時は、仲間と学会に出て宿泊。

翌日荒島岳(福井県/百名山)に登ってきた思い出があります。

せっかく地元愛知県で行われるのだからと、参加しました。

    

勉強になったことを箇条書きで。

午前中は分科会。

    

・松崎力先生のお話、資料より。

・テーマは「子どもの変化は何処にどう表れるのか/

子どもの変化を示す情動をデータをもとに検証する」

・一時の自分の感情を抑えきれず、青少年が犯罪・犯行に至るということは、

自分の「情動」(怒り、恐れ、喜び、悲しみ等のように、比較的急速に引き起こされた一時的で急激な感情の動き)をコントロールできないことに一因がある。

・今、この「情動」について検討・研究が進められている。

・文部科学省も「情動の科学的解明と教育等への応用に関する検討会」という研究会を設置していた。

・この研究会からの報告の一つ。

「対人関係能力や社会的適応能力の育成のためには、適切な『愛着』形成が重要である。」

・子どものテレビ視聴時間を調べるために、新聞のテレビ欄コピーを渡し、

チラッとでも見た番組を塗りつぶす方法をやるといい。

     

・伴一孝先生のお話より。

・テーマは「『学級の崩れ』への対応策を探る」

・6月、11月、2月に学級崩壊の可能性が高い。

・靴隠しがあった。犯人がわからなくてもいい。なくなってほしい現象。早急な対応が必要。

    

・星野裕二先生のお話、資料より。

・テーマは「いじめ発見といじめ対策/『いじめ』発見のシステム・『いじめ解決』のシステムをつくり明文化せよ」

・いじめをなくすことは、教師の共通課題。

・学級、学校に「いじめ発見」と「いじめへの対策」のシステムをつくらなければならない。さらにそれを学校の教育計画に明文化しなければならない。

・「いじめ」は人間の自尊感情、強固な集団への帰属意識を傷つけ、否定するものであり、

時として人を自殺(死)へと追い込む犯罪行為。

・学校にとって、最大級の問題。「指導」などという甘っちょろい考え方で対応しては絶対にならない。100%勝たなければならない闘い。

・本「教え方のプロ 向山洋一全集 17巻」より

第一に必要なものは、「いじめ発見システム」である。今の学校には何もない。どんよりした目には何も見えない。必死に見たって見えないのだ。

第二はいじめを担当する組織を、教育計画に明示することだ。新しくつくるのが望ましい。

第三にいじめが訴えられたり、発見した場合は、どうするかという方針を文書で明確にする必要がある。以前、私が勤務した学校では「二十四時間以内に会議を開き、具体的な対策を立てると明示してある。

第四にいじめを訴えられたりしたら、誰が最後まで見届けるのかを確認する必要がある。

   

「いじめ発見システム」には3つの段階がある。

第一は「触診」・・・担任が見たこと感じたことでいじめがあるか判断する。

第二は「問診」・・・医者が「睡眠は?」「食欲は?」と聞くように子どもたちにアンケートする。触診の10倍は信頼度が高い。

第三は「検査」・・・「血液検査」「血圧測定」「レントゲン」問診で隠しても浮かび上がる。

     

(次の投稿につづく)

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