企画展3/蚊取り線香の煙には、殺虫成分はなかった!?
(前投稿のつづき)
私が小学生の時に、夏休みの自由研究で、蚊取り線香の研究をしました。
蚊取り線香の煙の何が蚊に効くのか調べました。
煙?熱?におい?
実際に藪に行って、腕をわざと露出して、とまった蚊を採集。
いろいろ実験したことを思い出します。
研究内容はうっすらとしか覚えていませんが、
何と校内で最も優れた賞をいただいたことはしっかり記憶に残っています。
ところが・・・・・
市内の民俗資料館に行ったのを機会に蚊取り線香について調べ、
衝撃の事実を知りました。
Wikipediaに次のように書いてありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9A%8A%E5%8F%96%E3%82%8A%E7%B7%9A%E9%A6%99
(蚊取り線香を)使用するには、先端に着火し、
最初に出る炎を吹き消して燠(おき)の状態にする。
このようにすると不完全燃焼によって煙が立ちのぼるようになる。
この煙に蚊を殺す効果があると思われがちだが、
燃焼部分の手前で高温により揮発する化学物質(ピレスロイド)に
殺虫作用があるとされる(煙と異なり目には見えない)。
何が衝撃かわかりますよね。
蚊取り線香は、煙自体には殺虫成分はないのです!
「煙の何が蚊に効くのか」
あの賞をいただいた研究の前提が間違いだったのです。
35年前の研究を気持ちよく否定されました。
まあ、これも勉強。
たっぷり時間をかけた勉強でした。
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