企画展2/蚊取り線香の歴史
11月18日に市内の民俗資料館に行った話のつづき。
企画展「虫よけ 鳥よけ 獣よけ」に興味を持ちました。
ハエ、カ、ネズミ、イノシシ、ウンカなどの駆除のために、
昔の人たちはどんな苦労や工夫をしたか。
いろいろな実物と資料によって紹介されていました。
カに関するコーナーにこんな文がありました。
「蚊取り線香のヒミツ」
和歌山県有田市が除虫菊を練り込んだ蚊取り線香の発祥の地です。
文久二年(1862年)に上山英一郎がアメリカの種苗会社社長と知り合い、
除虫菊の種を譲り受けたことに日本の蚊取り線香の歴史が始まります。
除虫菊の成分には殺虫成分が含まれ、海外ではノミ取りに使われていました。
それを蚊の駆除にも利用できないかと研究開発をすすめ、試行錯誤の末、
明治35年(1902年)に渦巻き型の蚊取り線香が誕生したのです。(後略)
そうか、除虫菊は日本にあったものではないんだ。
有田市が蚊取り線香の発祥の地なんだ。
除虫菊の成分を蚊の駆除に利用したのは日本人なんだ。
好奇心をかきたてる文章です。
調べてみました。
上山栄一郎は大日本除虫菊株式会社の創業者。
有田市でみかん農園を営んでいた人でした。
明治23年(1890年)に棒状の蚊取り線香「金鳥香(きんちょうこう)」の発売を始め、
明治35年(1902年)に渦巻き型蚊取り線香を誕生させました。
お馴染みの金鳥の鳥の図柄の中に、「上山」の判子のロゴが入っていますが、
これは創業者の苗字です。※参考:Wikipedia
この写真をとってわかりました。
今でも「金鳥香」の名前を受け継いでいることを。
もう120年経とうとしています。
蚊取り線香のことを調べていったら、
私が小学生の時にやった自由研究を否定することがわかりました。
次の投稿で。
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