企画展7/蠅取瓶/蠅取管/蠅取リボン
市内の民俗資料館の企画展「虫よけ 鳥よけ 獣よけ」は、
このブログに話題をたくさん提供してくれます。
思えば、蠅たたきをこの頃あまり使わなくなりました。
今我が家のどこに蠅たたきがあるかわかりません。
昔にくらべて蠅が確実に減ってきているのでしょう。
いいこと?よくないこと?
昔は夏になると、蠅がよく出てきました。
そのために夏の季語に「蠅」がよく使われます。
蠅帳(はいちょう/はえちょう)
蠅叩(はえたたき)
蠅取器(はえとりき)
蠅取紙(はえとりがみ)
蠅取リボン(はえとりりぼん)
蠅取瓶(はえとりびん)
蠅取管(はえとりかん)などなど。
このうち、蠅取瓶は企画展に展示されていました。
写真はまた次のサイトにありました。
※「TIMEKEEPER 古時計どっとコム」http://www.kodokei.com/ot_041_3.html
説明には次のように書いてありました。
卓上に蠅の餌を載せた皿などを置き、
その上に水を入れた本器をかぶせる。
臭いに誘われた蠅が下から入り、
餌を食べ飛び上がると、
ガラスに当たって出られなくなり、
そのうちに水の中へ落ちてしまうという仕組み。
昭和時代前半まで使われた。
なかなかのアイデアです。
前投稿の蠅取機は高価なので、庶民にはこちらの方が人気があったようです。
蠅取管の実物の展示がありませんでした。
長いガラス管で、一方が漏斗状になっていて、
もう一方が丸くふくれていて水が入っています。
天井に張り付いたような蠅を、漏斗状の方でつかまえて、
水の中に入れてしまおうというわけです。
前任校の印刷室にありました。
ずっと昔に水没した蠅が入っていたように思えます・・・・・
気持ち悪くて、あまり正視できませんでした。
蠅取リボンは親戚の家にありました。
油断していて、顔や手が触れるといやでした。
蠅が少なくなって、これらの道具も消えてきて、季語としてはピンチですね。
蠅叩すら危ない。
蚊は相変わらず多いと思いますが、蠅は確かに減りました。
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