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2009年9月24日

2009年9月24日 (木)

最後の藁がラクダの背骨を打ち砕く

英語のことわざで次のようなものがあるそうです。

The last straw breaks the camel's back.

訳せば、「最後に載せられた、たった1本の藁(わら)がラクダの背骨を打ち砕く」です。

「我慢の限界」「堪忍袋の緒が切れた」という意味になります。

このことわざを冒頭に載せたコラムを読みました。

8月20日「中日新聞」のコラム「中日春秋」です。

     

〈最後に載せられた、たった1本の藁(わら)がラクダの背骨を打ち砕く〉。

やりきれぬ気持ちで、そんな西洋のことわざを思い出した。

きのう、新型インフルエンザの感染による、わが国で3人目の死者が出た。

名古屋市の81歳の女性。

多発性骨髄腫などを患っていたという。

1人目の沖縄県の男性も、2人目の神戸市の男性も腎臓などに病を抱え、

透析治療を受けていた。

藁のように、とは言わないけれど。

感染しても比較的症状が軽いとされてきた新型インフルである。

だが、健康体ならば、ということなのだろう。

既に、その身に“重い荷”を負い、懸命に耐えている人を襲う時、

それは、〈最後の藁〉になってしまいかねない。(後略)

    

文字通りの意味で、このことわざはコラムで使われています。

最後の藁となって尊い命が奪われることがないように、

重荷を背負っている方は守られて欲しいと思います。

ワクチンだって優先すべきです。

重荷を背負っているから仕方がないと周りが思ったら、

その方は浮かばれない。生きたい気持ちは同じです。

    

初めて知ったことわざであり、日本にはないような言い回しであったこと、

そしてインフルエンザ感染を〈1本の藁〉で表現したことで、印象に残ったコラムでした。

いつかはこのブログに打とうと思っていました。

      

宮沢賢治「いちょうの実」

学校の図書室で見かけた本。宮沢賢治の本です。

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「いちょうの実」

ギンナン拾いをやってみたいと思っていた私の目に入ってきました。

宮沢賢治の作品と知って、こういう作品も書いているんだと思いながら読み始めました。

お母さんの木から、ギンナンの子どもたちが間もなく旅立つ時の会話。

お互いに相手をいたわる言葉をかけあうギンナンの子どもたち。

この会話が心地よかったです。

      

「落ちる途中で眼がまわらないだろうか。」

「よく目をつぶって行けばいいさ。」

    

「僕、靴が小さいや。面倒くさい。はだしで行こう。」

「そんなら僕のと替えよう。僕のは少し大きいんだよ。」

    

お母さんにもらった外套をなくしたギンナン。

「困ったわ、わたし、どうしてもないわ。ほんとうにわたしどうしましょう。」

「わたしと二人で行きましょうよ。わたしのを時々貸してあげるわ。

凍えたら一緒に死にましょうよ。」

    

最後の引用の部分ではドキッとさせられました。

宮沢賢治にとって死は身近なんだろうな。

「一緒に死にましょうよ」

心地よく読んできて、ラストにこの言葉。心に残ってしまいました。

死を、生活の中に受け入れざるをえない時代でもあったのでしょう。

    

また図書室に戻しておこう。

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