研修会/講師は野口先生でした
8月25日は授業力向上講演会。
市内の小中学校の先生で、野口芳宏先生のお話を聞きました。
血や肉になってほしいことを箇条書きで書き並べます。
・本は必ず立って読む。
・発問には必ず指示をつける。ノートに自分の答えを書かせる。全員が当事者になる。
・授業の中に傍観者を作ってはだめ。
・子どもには努力させる。努力して良かったと思う体験をさせる。
・物語の題名は大きく書いてあります。表札です。大きく読みます。名前は小さく書いてあるので小さく読みます。
・固有名詞は、前後を開けて読んで際立たせる。
・授業では、できることより変わることが大事。変わることを恐れない。
・間違いに気付かせる授業が必要。間違いに気がついてよかったと子どもが思えるように。
・正しい読解の上に、豊かな鑑賞がある。
・教師によって答が○だったり×だったりすると、国語はバカにされる。国語はよくある。
・問われて初めて気が付くことが多い。したがって何を聞くかは大事である。
・きめ細やかな言葉へのこだわりが大事。
・根本・本質・原点。いつもこれを確かめここから出発。
・目的が目標の上位概念。目標は無数にある。目標に振り回されると、目的を忘れる。
・教育の目的。教育基本法第1条。
「教育は、人格の完成を目指し、
平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた
心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」
・この目的を忘れて、個性伸長などと言われている。今は必要なことを教え込むこと。
・個性は、つぶされてつぶされて、それでよ~しと言って出てきたものが個性。
・「わかりません」は絶縁の言葉。「屁理屈をこねてみろ!」
・授業で大事なものは「学力形成」・・授業は楽しくなくても、学力がつけばいい。
・「知識・理解」が身につけば、「関心・意欲・態度」は自然とついてくる。
・発問=力のある者が、力のない者に、問いを通して教えること。
・「賢人から学ぶ愚者は少ない/愚者から学ぶ賢人は多い」(ゲーテ)
・学力形成の手段。①入手獲得 ②訂正修正 ③深化統合 ④上達進歩 ⑤活用応用
・今の教科書はひらがな多し。黒板には漢字で。どんどん漢字に触れさせる。1年生で「大きな蕪(かぶ)」と板書した。
・こんなに詰め込んでいいのかと、引かなくていい。みんな忘れる。忘れてまた出会う。
・野口流国語力 ①読字力 ②語彙力 ③文脈力
・豊かな語彙力→豊かな思考ができる
・チャンスを逃すと言葉は教えれない。その都度、類義語・反対語をどんどん示す。
・絶対に必要なことは強制する。
たくさん書き並べました。市内の先生たちで野口先生を独り占めした日でした。
あっ!いいですねぇ。
野口先生の仰っている様子が目に浮かぶようです。
今夏はあまりお話を伺えませんでした。残念。
投稿: ふっとわーく | 2009年8月31日 (月) 21:07
いいでしょう~。自転車で30分ほど走ったところで、無料で、野口先生の話を聞ける。それはそれは贅沢なひとときでした。
投稿: いっぱい道草 | 2009年8月31日 (月) 22:12