失敗しても、失敗しても/発達障害のわが子とともに
夏休みの研修の報告。
8月19日。人権教育指導者研修会に参加。
講演を聞きました。
「NPO法人ゆう」の荻野ます美さんでした。
テーマは「発達障害のわが子とともに」
荻野さんの長男は3歳の時に「自閉症」と診断され、
5歳で「最重要度の知的障害をともなう自閉症」と判定を受けました。
現在養護学校中学部2年生。発語なし、言語理解なし。
その子とどのように接しているかが話の中心でした。
わが子が何かできないと、
かつては「なぜできないの!」と感情的になっていたようです。
しかし荻野さんはくじけません。
ねばって、いろいろな方法を試していきます。
この方法がだめなら、次はこれ。
「なぜできないのか!」が「どう工夫したら、できるのか?」に変わってきたそうです。
これは教師にとって大事な発想。
それを実践されている荻野さんに驚き。
「自閉症」が周囲から理解されていないと考え、
荻野さんは運動会で簡単なチラシを配布したことにはじまり、
地域行事・子供会・地域の小学校との交流などに家族で参加。
しかし、これらの活動は子どものためになっていないと気がつきます。
息子さんはちっとも楽しいと思わず、引っ張られ、かつがれての活動でした。
親のエゴだったと今は反省しているそうです。
荻野さんはこう言いました。
「ノーマライゼイションには、『目的』と『方法』がなければダメ!」
恥ずかしながら「ノーマライゼイション」の意味が不明。調べました。
障害者と健常者とは、お互いが特別に区別されることなく、社会生活を共にするのが正常なことであり、本来の望ましい姿であるとする考え方。
息子を参加させ、周囲の自閉症への理解を深めるためには、
息子も楽しめるものを設定させなければならない。その部分は「方法」ということです。
例年音楽会が行事として開催されていましたが、
川での魚つかみに変更して、息子を参加させたとのこと。
すごい活動力。
何度も書きますが、失敗をたくさん積み重ねて、
いい方法を見つけていく荻野さんの態度がいい勉強になりました。
荻野さんのブログはここ。http://koumama.seesaa.net/
8月19日の講演のことを書かれているのはここ。http://koumama.seesaa.net/article/126044551.html
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