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2008年12月13日 (土)

明日、「篤姫」最終回/脚本家田渕久美子さん

明日の晩、大河ドラマ「篤姫」が最終回です。

全50話。おそらく全て見ることができました。

今まであまり(私が)注目していなかった小松帯刀、徳川家定に脚光が浴びせられ、

たくさん幕末のドラマを見てきましたが、新鮮さがありました。

    

このドラマの脚本家、田渕久美子さんの記事が朝日新聞に掲載されていました。

この記事を読むと、徳川家定は、田渕さんの夫と重なっていたのだろうと思います。

長いですが引用します。

02tabuti    

    

    

    

   

「篤姫」全50話を作り、書ききるという長い長い道のり。ドラマを書くことをお受けしてから、3年という時が流れました。その間に私の身の上にも様々な変化がありました。

この記事の最終回にふさわしいかどうか。でも、そのあたりのことを書かせていただきたいと思います。

まず、この間に私は再婚し、2人のこどもとの3人の暮らしから、夫のいる新しい家族をつくることができました。これはとても幸せなことで、豊かで落ち着いた日々の中で仕事に向かうことができました。

しかしドラマの書きが半分を過ぎたころでしょうか。夫を病が襲いました。末期の癌でした。苦しい中、それでも仕事を続ける夫に逆に励まされながら、私も「篤姫」を書き続けました。

そして、ついに最終話を書き終えた2ヶ月後、夫は帰らぬ人となりました。

「篤姫」はそんな中で生まれた作品です。私が「愛」に、登場人物たちの「生きざま」に、そして「家族」にこだわった、その作品が、多くの方たちに愛されたこと、それはなによりの救いです。

そして、その「篤姫」も、今まさに幕を引こうとしています。最後の最後まで、みなさんの気持ちに届く作品に仕上がっていますように。本当にありがとうございました。

(2008年12月7日 朝日新聞朝刊 TVダイアリー第4回)

   

こういう文を読んで最終回を見れることがラッキーに思えます。

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