「時計」は当て字だったんだ
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「日本の漢字」を読みました。漢字の勉強ができました。その一部・・・・
国字、国訓、和製漢語などが出てきました。
日本産の漢字を国字と言います。
この本では「糀(こうじ)」等が紹介されていました。
私がずっと追究?しようとしている「鍬」も国字のようで、そのためか漢字辞典では十分調べつくせません。
国字辞典はないのかなと思っています。(どうもあるようですが、調べがついていません)
国訓は漢字本来の意味と一致しない、日本独自の読み方。
この本では、中国で「なまず」を意味した「鮎」を「あゆ」と読んだり、朝焼けや夕焼けを意味した「霞」を「かすみ」と読むのが国訓として載ってました。
和製漢語は、日本で生まれた漢語。
「時計」も当て字から生まれた和製漢語と言うのには驚き。
「とけい」は、もともとの漢字は「土圭」でした。これに当て字で「時計」ができて、こっちの方が普通になってしまいました。「時を計る」あまりにぴったりの当て字です。
さすが、日本人。器用に漢字とつきあってきたんだなと思います。
我が家のパソコンには「妛」という字があります。この字は幽霊文字だそうです。
存在しないのに、登録されてしまっている字です。
なぜこんなことが起こったのか。著者は追究しています。
原因は意外なものでした。
ふだん使っている漢字を、たまにはこうやって詳しく勉強するのもいいな。
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