「くわずにょうぼう」が届く
東京書籍の国語の教科書に「おはなし ききたいな」という単元があります。4つのお話が紹介されているのですが、
そのうち1冊だけ、「くわずにょうぼう」が身近にありませんでした。
しょうがないので、本屋に注文。いつ来るだろうかと、首を長くして待っていました。
注文してから2週間。ついに昨日届きました。
「くわずにょうぼう」(稲田和子再話、福音館書店)
さっそく、まず自分で読み、子どもたちに読み聞かせをしました。
「とんとん むかしが あったそうだ」で始まり、
「はなしはすんだ。おにばば しんだ。とっぴんしゃん。」で終わる話。
※「ずいずいずっころばし」の歌にも出てくる「とっぴんしゃん」はどんな意味なのだろう。
読み聞かせがしやすい本でした。
好評で、「借りて読んでみたい人?」と言ったら、たくさんの子が立ちました。
じゃんけんして、勝った順に3人の子に回し読みをします。
3人の子が読んだら、学級文庫へ。そこからは誰もが読める状態になります。
読み聞かせをした後のやり方は、いつもこんな感じです。
4月から私が読み聞かせてきた本は合計20冊。
今日は好きな作家の1人斉藤洋さんの
「ぺんぎんたんけんたい」(高畠純/絵 講談社)の前半。
学級文庫に、先生のお気に入りの本が集まっていく様子が伝わってきます。私も低学年を担任した時には、よく子どもたちに読み聞かせをしました。ロシア民話「マーシャとくま」、「おしいれのぼうけん」「晴れときどきぶた」など、思い出す本は何冊かあります。「読み聞かせは、とてもよいこと。だから、ぜひやりたいものです」このような言葉を何度となく読んだり聞いたりするうちに、それが当たり前に思え、ただただ実践をしていた感じです。今思うのですが、子どもたちに読み聞かせがよいことは何となく感じで分かるのですが、果たしてどのような効果があるかといえば、私自身は実感がありません。本に対する興味が増したな、ぐらいでしょうか。もちろんそれも大事なのですが、あの子がこんなふうになったという経験を持っていません。残念です。毎週増えていく学級文庫。誰か1人に注目して1年の様子を追うと、読み聞かせによって、どのようなよいことが生まれたのかがはっきりして、来年の新たな作戦が浮かんでくるように思います。国語の教科書の読みがたどたどしかった子が、絵本に親しみ小さいな声を出して読書するうちに、スラスラに読めるようになった、なんてなればすごいことですよね。あるいは、集中して読書する時間が2倍、3倍に増えたなんてなれば、いいですよね。
投稿: 神藤 | 2007年5月26日 (土) 05:49