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2024年7月30日 (火)

厄介なカーブができたのは、引き込み線があったからと判明

   

今日は令和6年7月30日。

  

Img_6773_3

東海道本線の西小坂井駅から御津駅に向かう時に、

2番目の踏切が、地図中に青丸で示したところ。

この踏切の東側に、厄介な交差点があります。

三叉路ですが、東からやってきて右折すると、

右回りでカーブします。

このカーブが厄介です。

Img_6773_4


この地図のように、三叉路に北からやってきて、

右折しようとすると、踏切方面から来る車が見えにくく、

かといって、東から右折して曲がってくる車があり、

さらにさらに、踏切が鳴り出したりすると、

踏切待ちの車が並び出して、にっちもさっちもいかなくなります。

地元の人が嫌う交差点です。

カーブの曲がり方がいけません。

なぜこんなカーブが生まれたのか。

  

半月ほど前に、耳寄りな情報が入りました。

あのカーブは、昔、東海道本線から分岐した引き込み線があったから

その名残りで、あんなカーブになったようだという話。

誰に聞いたのか、半月前のことなのにもう忘れています。

でも、引き込み線はありうるなと思い、

聞いた時にも、「戦時中には住友の大きな軍需工場があったらしいし、

その跡地には、富士紡績の大きな工場ができたから、

引き込み線があった可能性はあるね」と自分は言いました。

私の亡き両親は、2人とも富士紡績に勤めていました。

  

引き込み線の情報はないかなと思っていたら、

7月20日に、情報はやってきました。

その日は、豊川市防災リーダー研修会がありました。

会場は市役所横の豊川市防災センター。

Img_6775_2

ここに素晴らしい機器がありました。

これです。

Img_7160_2

このモニターです。

このモニターには、左右2つの地図が表示されます。

右側に新しい地図。

(と、言っても平成10〜22年だから、まあまあ古い)

そして左側には、もっと古い地図が表示されます。

すごいのは、左右の地図は同じ場所なのです。

右の地図を手で触れて移動させると、左の地図も同じように移動します。

つまり、現在の場所が、かつてはどうだったのか、

一目でわかってしまうのです。

これは防災には重要です。

かつて沼だったり、川だったりした場所は、

土地が軟弱の可能性があります。

山を切り崩した土を盛って平らにした場所なら、

崖崩れの可能性が出てきます。

なので、防災センターに設置されている機器なのです。

防災センターは、基本自由に出入りできるので、

誰でも、この危機に触れることができます。

  

 

私の関心事は引き込み線です。

引き込み線が載っている古い地図はないかと調べました。

明治、大正、昭和初期、昭和中期の地図がありました。

その昭和中期に、引き込み線は載っていました!

これです。

Img_7241_2

青丸が踏切です。

左の地図に、東海道本線から分岐している引き込み線があります。

富士紡績工場まで行っています。

そして線路沿いに、道があります。

昭和初期の地図には、引き込み線とそれに沿った道は

載っていませんでした。

あの厄介なカーブは、ここで誕生したのです。

  

かつて富士紡績に勤めていた年輩の方に聞いたところ、

その方が入社した昭和41年には、まだ引き込み線はあったそうです。

しかし、トラック輸送が主力になっていて、

貨車による輸送はあまり行われていなかったそうです。

昭和41年。私は昭和36年生まれなので、

生まれた時には引き込み線はあったことになります。

でも全く記憶にはありません。

おそらく、昭和41年からあまり経たないうちに、

引き込み線は撤去されたと考えます。

そうでなかったら、私の記憶に残るはずです。

  

現在の踏切、三叉路の交差点の写真を載せます。

7月22日の撮影です。

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引き込み線の名残りはないかと探しましたが、

わかりませんでした。

    

でも、豊川市防災センターに行ったおかげで、

謎が解明できてよかったです。

  

  

実は明治、大正、昭和初期の地図も興味深いものでした。

次の記事で書いてみます。



   





  

  

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