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2023年12月16日 (土)

本「日本人を狂わせた洗脳工作」④ 数少ないメディアを使った洗脳工作

   

今日は令和5年12月16日。

  

前記事に引き続き、

「日本人を狂わせた洗脳工作」(関根通夫著/ハート出版)

より引用します。

  

CIEに与えられた具体的な役割は、以下の二つでした。

①日本人を洗脳するために、日本人に与えたい情報を、各種メディアを

使って、日本人に与える。

②戦勝国にとって都合が悪い事象(具体的には、原爆投下と東條元首相

の東京裁判における陳述)を中和し解毒する報道の仕方を考え、日本の

メディアに実行させる。

(55〜56p)

   

微に入り細に入りです。

GHQは表に出ずに、日本人のメディアを使って、

日本人を思うようにしていったのです。

メディアが限られるといいうのは、GHQには好都合だったのでしょう。

  

  

CIEと東京裁判の裁判長などの関係者は、頻繁に緊密な連絡をとりあっ

ています。東京裁判は、単に被告を処刑することではなく、そこから日

本人に多くのことを見せて学ばせる目的で遂行されたのです。

CIEは、東京裁判の過程から判決言い渡しまで、どのようにメディアに

情報を流すか、つねに視野にいれて実行していました。

彼らが発行した文書では、東京裁判について美辞麗句を並べていますが、

要は、占領軍の圧倒的な武力を背景に、傍聴席の日本の指導層や、法廷

内の被告人と弁護人の反論を、徹底して無視し黙殺したお蔭で成立しえ

た、プロパガンダにすぎません。

大前提は、日本だけが「議論の余地なく悪い」、「被告人は悪い奴で有

罪に決まっている」ということでした。 被告人たちは、衆人環視の中で、

戦勝国に都合の悪い発言は制止され、反論を封じられました。まさにシ

ョーウィンドーのマネキン人形でした。

占領軍は東條元首相を、侵略戦争の元凶に位置づけようとしましたが、

判事の一人だった、オランダのレーリンク (Bernard Victor Aloysius

Röling) は、晩年の著書で、東條元首相が「この裁判は勝者による復讐

劇だ」と反論した言葉は正しい、と記していたそうです。

(62〜63p)

  

東京裁判はプロパガンダ。

日本だけが議論の余地なく悪い、被告人は悪い奴で有罪に決まっている。

当時は、成功したのだと思います。

ドイツのヒトラー、日本の東條英機っていうイメージが、

昭和36年生まれの私にはありました。

でも違うなと思ったのは、いつ頃だろう。

  

  

日本国憲法成立の欺瞞性

一方で、検閲と焚書が、厳重に秘匿されていたことが、いまなお護憲

や憲法九条の擁護を言いたてる人々を育みつづけてきた根本原因では

ないでしょうか。

日本国憲法は、戦勝国は敗戦国の法体系を変えてはいけないとする、

ハーグ陸戦条約に明白に違反している非合法なものです。

日本の国会が自主的に議決したように見せかけていますが、完全な言

論統制下で行われたことは、プレスコードの③が、メディアに対し

「GHQが日本国憲法を起草したことに対する批判」 を厳禁している

ことからも、笑えるほどに明白な事実です。

法的には無効なものなのに、護憲を叫ぶ人が絶えないのは、検閲など

の言論統制が、日本人の多くに、それと気づかれていないほど、じつ

に巧妙に行われたという証左です。この事実に気づかないか、認めよ

うとしない人々は、史実にうとく、国際法や近代刑法の原則に無知な無

教養な人であるとの誹りをまぬがれません。
  

(67〜68p)  

  

ハーグ陸戦条約のことを、この本で初めて知りました。

しっかり違反しているではありませんか。

日本国憲法を有難いものとして奉るのは、

これまたGHQの影響だと思えます。

  

続く 

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