雨漏り/でもラバーロック工法は止めておこう
今日は令和5年8月19日。
我が家の屋根裏部屋で雨漏りがありました。
わずかに聞こえる「ポタ・・・・ポタ・・・・」という音を
奥さんが聞き取って、発覚しました。
屋根の業者に見てもらいました。
昨年春、屋根の漆喰を新しくしてもらった業者です。
こんなに早く再会するとは思いませんでした。
来てくださる人は変わらず。
昨年の仕事でも誠意ある対応をしてくれた人(Hさん)です。
今回もすぐに飛んできてくださいました。
その業者さんに勧められたのは、
屋根と屋根の隙間をシリコンで埋める
スーパーロック工法です。
屋根全部の瓦に行うために、料金が高いです。
百数十万円します。
屋根を固定して、隙間もなくすのでいい方法かと思いましたが、
最近得意のYouTubeでの勉強によると、
どうもそうではないようなのです。
この業者では「スーパーロック工法」と言っていますが、
一般的には「ラバーロック工法」と呼ばれているようです。
この工法にはメリットもあればデメリットもあるようです。
業界では賛否両論のある工法のようです。
10本の動画を見た時点で、結論は、
この工法はデメリットの方が多いということです。
たとえばこの動画の1分10秒付近から。
シリコンでコーティングした場所に穴が少しでも開くと、
毛細管現象でかえって水分が取り込まれるそうです。
瓦屋根が地震や強風に強くなる!ラバーロック工法【プロが解説!街の屋根やさん】
1分40秒付近から、デメリットを説明してくれています。
瓦には、湿気を逃がす設計になっているそうです。
しかし、シリコンでコーティングしてしまうと、
その効果が発揮されません。
その結果、下地にダメージを与えてしまう可能性があるそうです。
必要以上にシーリングしてしまうと、いいことはありません。
業者に必ず聞くように言っています。
やるだったら、雨水が流れない瓦の屋根部分のみがいいようです。
4分20秒過ぎから、どの程度耐震に効果があるか聞いています。
答えは明快です。
耐震はないということ。
瓦同士が接着されているけど、屋根と接着しているわけではないので、
瓦全体が落ちてくる可能性があるそうです。
YouTube: ラバーロック・コーキングや瓦止めで雨漏りは直りますか?
この動画の冒頭で、ラバーロック工法の始まりについて
職人さんの記憶で述べています。
阪神・淡路大震災がきっかけだったようです。
地震でも瓦がずれないでほしいという需要ができて、
この工法が広がったようです。
なるほど。
5分50秒付近から、この工法で雨漏りを防げるかに答えています。
30年ほど職人をやっている方ですが、
ラバーロック工法で雨漏りは80%直らないそうです。
今回の業者さんの「スーパーロック工法」のパンフにも、
「雨漏りしにくい」
「雨漏りは(中略)直りません」
「正しい工法で施工しないと雨漏りを起こす恐れがあります」
と書いてあります。
おいおい、正しい施工をやってくださいよと突っ込みたくなります。
8分20秒ほど。瓦がずれるのを防ぐならいいが、
耐震の効果はほとんどないと言っています。
14分過ぎ。シリコンを絶対塗ってはいけないところとして、
瓦の谷部分を言っています。
この人も単純明快。
台風や地震で効果がない。
雨漏りの原因になる。
ラバーロック工法は止めた方がいいです。
とにかく勉強してしまいました。
YouTubeはすごいです。
専門家の話を聞けます。
Hさんには悪いけど、
今回はスーパーロック工法は止めときたい。
雨漏りした箇所の修繕だけをお願いしたい。
防水紙が敷いてあるようなので、そこだけの修繕。
大金がかかっているので、しっかり勉強しました。
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