アメリカの工業を支えている移民は、どこから来ているのか?
今日は令和4年12月17日。
地理の教科書からの引用です。
アメリカの経済の中心となる産業が時代とともに変化したことで、
移民の役割も変化しました。19世紀末から20世紀初めには、ヨ
ーロッパからの移民が製鉄所や自動車工場で働き、工業化に貢献し
ました。
(「新しい社会 地理」東京書籍 108p)
ここで疑問です。
「ヨーロッパからの移民」とありますが、
具体的にどこの国から来た移民なんだろう?
私はすぐに浮かんだのは、アイルランド移民です。
ジャガイモ飢饉によるアイルランドからの移民は有名です。
でもジャガイモ飢饉は1845~1851年でした。
19世紀の半ば。ちょっと早い。
ここにこんなグラフがありました。
新移民と呼ばれる人たちが、19世紀末~20世紀初めに来ています。
南欧・東欧とあります。
上の「世界史の窓」には次のように書いてあります。
「新移民」はイタリア人などの南欧系、ポーランド人・ロシア人など
の東欧系の人々、それにユダヤ人が多くなった。(中略)
20世紀の新移民の増加は、旧移民で低賃金労働力としてアイルラン
ド人と競合するようになると・・・(後略)
この文章から考えると、19世紀末~20世紀初めの
アメリカの工業を支えた移民は、アイルランド系に加えて、
東欧系・南欧系の移民のようです。
ネットで調べるのは、ここらが限界かな。
詳しく知りたければ、本を読まなくてはね。
地理の教科書の続きがまだあります。
ICT(情報通信技術)産業が急速に発展している現代では、大学な
どで学んだアジア系の移民がこうした産業を支えています。アメリ
カの大学や研究機関には世界中から研究者が集まり、活発に研究や
開発が行われ、新しい知識や技術が生み出されています。多くのア
ジア系の学生が、アメリカの大学でこうした最先端の学問を学び、
ICT関連の企業に就職しています。
(「新しい社会 地理」東京書籍 108p)
本当に困ります。
アジア系とは具体的にどこの国なんだ?
日本の愛知県の豊川市の片隅にある家の2階の部屋にいて、
そんな疑問を持ってしまいました。
アメリカに行って、現場に行けば一目瞭然なのでしょうが、
この部屋にいてどうにかしたいです。
私はインドではないかと思っています。
googleの一番偉い人(CEO)がインド系の人ですよね。
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1446013.html
10月に来日したgoogleのCEOスンダ―・ピチャイ氏です。
この人に代表されるように、アジア系移民は
インドからの移民が中心ではないかと想像します。
さらに調べました。
これは参考になる動画でした。
YouTube: 【インド】なぜインド人CEOのパワーが欧米を席捲しているのか ? インドのパワーが炸裂!
インド人は、カースト制度の職業の枠に入っていない
ICT産業に参加することを積極的に考えています。
インドでは英語を学ぶことが充実しているので、
アメリカに行って大学に入ることを目指します。
そしてアメリカのICT産業に入って豊かな暮らしをするのが目標です。
中国人も、インド人以上に、アメリカの大学で学んでいるのですが、
中国人は、本国に戻って、中国のICT産業に就職するパターンが多いようです。
日本に、優秀なインド人エンジニアが集まって来る可能性は
とても低いと、この動画の後半では伝えています。
日本では、移民が、高度な職業に就く可能性は低いのです。
日本の技能実習制度は問題点が多いようです。
結論。現代のアメリカのICT産業を支えているのは、インド人です。
授業でそれを伝えたいです。
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