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2022年12月10日 (土)

今日公開の映画「ラーゲリより愛を込めて」/もう風化する心配はいらない

      

今日は令和4年12月10日。

  

今日から公開が始まった映画「ラーゲリより愛を込めて」

絶対に映画館で観たいと思っています。


YouTube: 映画『ラーゲリより愛を込めて』予告【12月9日(金)公開】

  

この映画の原作を読んでいます。

ここでも道草 「収容所から来た遺書」1/山本幡男(はたお)(2019年6月20日投稿)

3年前に、この原作のことで10本記事を書いています。

  

原作本は「収容所(ラーゲリ)から来た遺書

(辺見じゅん著/文藝春秋)です。

  

今回、3年前に書いた記事を読み直してみました。

シベリアの収容所で、生きる望みを失わず、

周りを鼓舞していた山本幡男さん。

しかし、病魔が山本幡男さんを襲います。

死を覚悟した山本幡男さんは、

家族に宛てて遺書を書きます。

そして山本幡男さんは亡くなります。

残された遺書。

日本に帰還する時には、

日本語で書かれたものは持ち帰れない規則。

同僚たちは、遺書を暗記します。

そして、何年かして帰還した時には、

山本幡男さんの家族にそれを伝えるのでした。

ラストの10本目の記事の最後には

次のように書いていました。

  

本当にたくさん引用しました。

山本幡男さんのことを書き留めておきたいという気持ちで、

けっこう集中して文章をうちました。

 

本も映像も20年ほど前に入手したものばかりでした。

でも20年も経って、少し風化し始めた今頃に、

こうやってブログで大騒ぎ?するのは価値があるかもしれません。

断続的に誰かが大騒ぎして、それで出来事をつないでいく。

将来誰かが興味を持って、ここに来てくれたらいいなと思います。

   

  

風化を心配していました。

でもその心配はなくなりました。

映画になったのですから、もう大丈夫。

山本幡男さんのことは、多くの人たちの記憶に残ることでしょう。

私も、映画館に行くという行為によって、

この映画が特別なものになって、

一生忘れないでしょう。

   

1998年の「驚きもものき20世紀」は

あらためて名作だったと思います。

山本幡男さんの書いた遺書を暗記したメンバーが、

奥さんのもとへ現れるシーンは忘れられません。

涙なしでは見られませんでした。

そのシーンが映画でどう描かれるか。

泣くだろうな。

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