独裁国家で暮らした経験のない人には想像できない勇気/反戦歌を味わう
今日は令和4年10月8日。
前記事に引き続き、
9月30日の朝日新聞朝刊より。
今回は「天声人語」を書き写します。
反戦歌を口ずさむことが増えた。ロシアによるウクライナ侵攻のニュ
ースに日々接するうちに。米国のフォーク歌手ピート・シーガーの曲
「腰まで泥まみれ」は、隊長に率いられ川を歩いて渡ろうとする部隊
の話だ▼川は思ったよりも深く、体が泥水につかる。危険だから引き
返そう、こんな重装備では溺れてしまうという声が出ても隊長は耳を
貸さない。〈僕らは首まで泥まみれ だが隊長は言った「進め!」〉
〈中川五郎訳〉ベトナム戦争の頃の歌だ▼隊長はプーチン大統領その
ものである。浅い川のごとく簡単に渡れると思って戦争を始めたかも
しれないが、長期化の一途を辿(たど)る。このままではいつ誰が軍
隊に招集されてもおかしくない。国境には逃れる人たちの列ができた
▼なぜ国内で抗議行動をしないのか。そんな問いにロシアのジャーナ
リストが米紙で答えていた。「実際は多くの人々が抗議し、拘束され
ている。独裁国家で暮らした経験のない人には想像できない勇気のい
る行為だ」。戦争反対のひとことが言えない社会がある▼ロシアでも
ウクライナでも、戦争が親しい人たちを引き裂いている。ピーター&
マリーが「悲惨な戦争」で歌ったのは、恋人を軍隊に取られる女性の
悲しみだ。ジョニー、あなたと一緒にいたい。私も戦場に連れて行っ
て。髪を結んで、男の服を着るからーーー▼ラブソングであるがゆえ
に強い叫びとなる。人間として家族として恋人として友人として、戦
争を憎む。停戦はまだか。
「独裁国家で暮らした経験のない人には想像できない勇気」が
印象に残りました。
日本に住んでいては想像できないことがロシアにはあるのでしょう。
簡単ではないのです。
歌が出てきました。
きっとネットで聴けると思って調べました。
「腰まで泥まみれ」はいろいろな歌手が歌っていました。
その中から2人。
中川五郎。2011年。
元ちとせ。2015年。
YouTube: 元ちとせ 『腰まで泥まみれ』MUSIC VIDEO+「平和元年」SPOT
この歌の結末はビックリ。隊長の身に何が起こるか。
「悲惨な戦争」
YouTube: 【歌えるオールディーズ 1】 悲惨な戦争 (ピーター・ポール&マリー)
英語の歌詞を見ると、なんかわかるような気がしました。
でもこのサイトの訳を見ました。
※・こがみほのスーパー主婦道場! PP&Mの『悲惨な戦争』歌詞詳細日本語訳CRUEL WAR
2006年の記事です。
今でもこの方、ブログを続けているのかなと思ったら、
※http://kogamiho.blog45.fc2.com/
続けておられました。
昔の記事を参考にさせてもらいましたよ。
お互い頑張りましょうと心の中で言いました。
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