東京都慰霊堂の25年前の思い出
今日は令和4年8月29日。
今晩放映の「映像の世紀バタフライエフェクト」では、
関東大震災が扱われます。
今日の朝日新聞を見ると、関東大震災の記事が複数ありました。
9月1日が迫ってくると、関東大震災のことを目にします。
思えば、関東大震災があったのは1923年(大正12年)のことです。
来年で100年ということになります。
思い出すのは、今から25年ほど前の職員旅行。
日帰りで東京を巡ったと思います。
その時に、東京都慰霊堂に寄りました。
関東大震災で多数の人たちが烈火に焼かれた被服廠跡地にできた建物です。
特別に、身寄りのない遺骨が納められている部屋に入れてもらいました。
狭い部屋でした。
狭さを感じたのは、四方の壁に積まれたたくさんの骨壺のせいでしょうか。
部屋の中央にテーブルがあって、そこに水の入った皿があったと思います。
管理している年輩の方が、毎日水を替えているそうです。
ふくよかな方でした。
「私は大震災を経験しているんですよ」とその年輩の方が言いました。
そう言われてみて、大震災は75年ほど前のことであり、
その時に子どもだったら、その方ぐらいの年になるんだと思いました。
関東大震災は、過去の出来事であり、
文献でしか触れられない出来事と思い込んでいました。
目の前に、生き証人が存在する体験をして、
関東大震災が近い歴史であったと感じました。
それからはや25年が過ぎました。
100年が経ってしまうのですね。
あの管理していた年輩の方は、鬼籍に入(い)られたでしょうか。
それとも妖怪のように生きておられるかな。
東京都慰霊堂のあの骨壺に覆われた部屋に
また行ってみたいと何度も思ってきましたが、
実現していません。
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