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2022年7月26日 (火)

「80歳の壁」⑥ 死ぬまで免許の返納はしたくないな

    

今日は令和4年7月26日。

  

前々記事に引き続き、

「80歳の壁」(和田秀樹著/幻冬舎新書)

より。

   

クルマの運転に関しては、私は続けたほうがいいと思っています。

運転する自信がなくなったら、クルマを運転しなければいいだけの

話で、運転免許を返納する必要はないと思います。なぜ、できるこ

とを自ら放棄してしまうのか、私には不思議でなりません。

持っている能力はキープし続ける。できることは放棄しないーー。

80歳の壁を超えていくには、これは絶対に必要なことだと考えて

います。

(118p)

  

運転免許の返納は、周囲の人たちが安心したいのでやることだと

思います。

死ぬまで運転免許を保持することは、やってみたいことですね。

きっと周囲は反対すると思いますが。

今でも、娘からは「おとうは、運転が荒いから、免許返納すべき」

と言われています。

  

免許に関しては、続きがあります。

  

そもそも75歳以上の高齢ドライバーに「認知機能検査」を義務付

けていること自体が憲法違反だと、私は思っています。

多くの先進国には「年齢差別禁止法」なるものがあります。196

7年にアメリカが先陣を切り、続いてカナダ、オーストラリア、E

U(欧州連合)各国、2002年にはお隣の韓国でも始まりました。

しかし日本にはまだありません。

この法律は雇用に関する差別を禁止したものですが、年齢差別は社

会のあらゆる場面で見られます。認知機能検査もその一つでしょう。

差別とは、特定の人間に対して「〇〇だ」と決めつけることを言い

ます。

75歳の高齢者に認知機能検査を課すということは、「高齢の人は

認知機能が衰えているから運転は危ない」という決めつけであり、

完全な差別と言えるのです。

もしも認知機能検査を受けさせたいのなら、全年齢のすべてのドラ

イバーに受けさせるべきです。なぜなら、事故を起こすのは高齢者

だけではないからです。(中略)

そもそも24歳未満の人のほうが事故を起こす確率が高いのに、高

齢者だけに「危険」というレッテルを貼るのは、やはりおかしいと

思います。

また、そのレッテルを自ら貼ってしまうのも間違っています。まだ

十分に運転できる人が、そそくさと免許を返納することはないので

す。

幸齢者が本当にすべきことは「免許の返納」ではなく「もっと自動

運転装置の精度を上げて、一日も早く安心できる暮らしを実現して

よ」と声を上げることだと私は思います。みなさんは、そう思われ

ませんか?

(120~121p)

  

なるほどと思って読みました。

全員に「認知機能検査」をすべきです、うん。

20年経てば、自動運転装置の精度も上がって、

免許の返納をしなくてもいいかもしれないですね。

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