« 番画〈718〉〈720〉:池田屋事件 階段落ち | メイン | 番画〈721〉:映画「オールウェイズ」(1989年) »

2022年3月 5日 (土)

本「おれは一万石 定信の触」読破/触は廻米でした 膂力(りょうりょく) 

      

今日は令和4年3月5日。

   

この本を読みました。

51uh1nxb7tl

amazon

「おれは一万石 定信の触」(千野隆司著/双葉文庫)

   

引用します。

   

「そうそう。松平定信様が、新たな触(ふれ)を出すという話も

耳にいたしました」

佐名木は話題を変えた。

「どのようなものか」

「ご府内での米の値は、天井知らずでございます。そこで米価を

下げるための手として、江戸への廻米(かいまい)を指図するも

のと思われます」

廻米は、多量の米をある地点から江戸や大坂など他の地点へ輸送

することをいう。またその輸送米そのものをいうこともある。定

信は、東北や関八州から米を江戸へ集める廻米政策を実施しよう

という腹らしかった。

米が集まれば、江戸の米価は必然的に下がるという考えだ。

「それは、無茶な話でございますな」

井尻が、渋い顔をした。

「いかにも。凶作で苦しむ東北や北関東に、江戸に回せる米があ

るわけがない」

「まったくの話だ」

(26~27p)

    

今回の話は、この松平定信の廻米のお触れに四苦八苦するものでした。

廻米は米価の調節のために、制限したり、増やしたりした模様。

江戸を中心に考えた政策と考えられる。

時代考証を結構している本なので、実際に行われたと思います。

    

   

正紀は佐名木ら重臣たちと打ち合わせを済ませた後、家臣の植村仁

助を伴って下谷広小路の高岡藩上屋敷を出た。

植村は元は今尾藩士だったが、正紀と共に高岡藩に移った。お忍び

の外出には、いつもついてくる。

剣術はからきしだめだが、巨漢で膂力(りょうりょく)だけは桁外

れにあった。

(29p)

    

この「おれは一万石」シリーズも、この本で7巻目。(通算8冊目です)

主人公の井上正紀の家臣植村仁助の紹介はいつも同じである。

「膂力」とは何だろうといつも思っていました。

調べました。

「筋肉の力、うでの力、腕力」の意味でした。

これですっきり。

コメント

コメントを投稿

最近の写真

  • Img_5724
  • Img_6313_2
  • Img_6313
  • Img_6311
  • Img_6310
  • Img_6306
  • Img_6304
  • Img_6302
  • Img_6301
  • Img_6300
  • Img_6299
  • Img_6298

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉