「地球温暖化狂騒曲」① 1988年IPCCが温暖化を「人類の緊急課題」とした
今日は令和3年12月27日。
この本を読みました。
「『地球温暖化』狂騒曲 社会を壊す空騒ぎ」
(渡辺正著/丸善出版)
引用していきます。
国内メディアの温暖化報道では、なぜか朝日新聞が先頭を走ってき
ました。「温暖化の脅威」を紹介する記事の数は、他紙を大きく引
き離しています。やや旧聞に属しますが、暮れ近くに「パリ協定」
が結ばれることになる2015年の4月には、「教えて!温暖化対
策」と題する8回の連載を組んでいました。「恐ろしい未来が待っ
ている」「日本も対策を急げ」「省エネはCO2の排出を減らして温
暖化対策になる」など、根拠のあやしい話が目白押しですけれど、
うなずく読者も多かったのではないでしょうか。
朝日新聞と並ぶ大発信源がNHKです。
(まえがきⅣ)
要するに朝日新聞もNHKも、次のようなことを国民に伝えたいの
でしょう。
①近ごろ地球温暖化が恐ろしい勢いで進行している。
②温暖化は人類の未来を脅かす。
③温暖化を抑えるため、省エネなどCO2排出削減に努めよう。
そんな意識が国民にすっかり浸透しました。ほとんど洗脳といえそ
うな状況です。
(まえがきⅤ)
朝日新聞とNHKにどっぷりの私は、上記①~③の考えになりそうです。
でも武田邦彦氏の本や話を聞き、今回の本を読むことで、
待てよと思うようになっています。
温暖化に警告を発する論文や本の中身は、十年一日どころか、三倍
にあたる30年間にもほとんど変わっていません。いやむしろ、論
文や本の著者が織り上げる暗い未来と現実世界のギャップは、ます
ます開いてきたように感じます。
むろん今後「悪いこと」が起こる恐れはあるものの、なにしろ進み
はたいへん遅いため、何か気配がくっきり見えたら腰を上げ、あわ
てず適応策を考えればいいのです。人間活動が主因ではなさそうな
海面の上昇など、年にせいぜい2~3ミリメートルなので、必要な
ら護岸工事をゆっくり進めればよろしい。
(まえがきⅶ)
いずれ見えてくるのでしょうね。
温暖化でこんな悲惨なことが起こると描いた世の中と、
そうはならなかった世の中との違いが。
過去ゆるやかに変わってきて、今後もゆるやかに変わる地球環境を
気象や気候の研究者が論じ合うだけなら、実害は何もありません。
私たち部外者のほうも、ときおり聞こえてくる研究の成果を楽しま
せていただきます。まっとうな研究者なら、大気に増えるCO2とじ
わじわ上がる気温のプラス面も、きっと教えてくれるでしょう。
けれど1988年、国連のもとにあるIPCCという集団が温暖化
を「人類の緊急課題」にしてしまいました。各国の官公庁と主力メ
ディアがたぶん国連の権威に屈した結果、問題視するまでもないこ
と(英語のnon-problem)に巨費が投入されつづけることとなった
のです。
その巨費が生む「おいしい話」に、政・官・財・学界がどっと群が
り、日ごろは政府を攻撃したがる一部メディアも声をそろえて、カ
ルト宗教めいた状況になったのが、地球温暖化騒ぎの素顔だと思え
ます。
(まえがきⅶ~ⅷ)
IPCCがキーワードです。
ここが言い出したことがきっかけだとこの本では書いています。
1988年は重要な年です。
つづく
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