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2021年8月11日

2021年8月11日 (水)

「『顔』の進化」② アジア人の顔は四角柱

   

今日は令和3年8月11日。

  

前記事に引き続き、

「『顔』の進化」(馬場悠男著/講談社ブルーバックス)

より引用していきます。

   

鼻は顔の中では、形や大きさの個人差が実際以上に大きいと思われ

るパーツである。地域集団(人種)によっても大きく違うと、多く

の人が思い込んでいる。その原因の一つは、周りから隆起する部分

だけが目につくからだ。

(112p) 

  

この章のタイトルは「見かけの鼻だけが鼻ではない」です。

隆起したところだけが鼻ではないようです。続きを引用します。

  

ウマを見ればわかるように、本来、動物の鼻は大きな鼻腔(びくう)

を収めるために、顔の前上部を大きく占めていた。ところが、ヒト

では顔が平らになったことで、顔に収まりきれない部分が生じ、外

鼻として顔の中央部にはみ出してきた。それだけが鼻であると、我

々は誤認しているのだ。

したがって、身体のわりに顔が小さい人は、我々が鼻と認識してい

る部分が隆起する傾向があり、身体のわりに顔が大きい人は隆起し

ない傾向がある。大柄で顔の小さいヨーロッパ人の鼻がみごとに隆

起しているように見えるのは、当然なのである。

(112p)

  

鼻腔というのが鼻の一部であって、

その部分が顔に埋もれているというわけです。

ヨーロッパ人の鼻が高い理由が、

こんな説明で納得がいって楽しい。

   

  

ところで、ヒトは「くしゃみ」のしかたがおかしい。くしゃみとは、

鼻腔の鼻汁や異物を吹き飛ばすためにするものであり、咳が気管か

ら痰を出そうとするのと同じ生理現象である。

だから、イヌは口を閉じ、正しく鼻からくしゃみをして、鼻汁と異

物を吹き飛ばしている(喉頭が鼻腔に直結していることもある)。

ヒトも赤ん坊はそうしている。

ところがヒトは、知恵がつくと、あるいは色気づくと、「エチケッ

ト」と称して、鼻の奥の鼻咽頭を閉じ、口を開けてくしゃみをする。

これでは鼻汁と異物を出すことはできない。そして、本来の用を足

すためにわざわざ、ティッシュペーパーを使って鼻をかむ(資源の

浪費)。

(116p)

   

そう言われても、赤ちゃんのように鼻から鼻汁や異物を出す

くしゃみをするのは勇気がいると思います。

でも正しいくしゃみを知ることができました。

  

  

香原志勢は人種による顔の構造の違いを、寄せ木細工に見立てた模

式図をつくって説明した。表3-1とあわせてみていただきたい(

図3-1)特徴的なのは、アジア人とヨーロッパ人の顔の違いを四

角柱と三角柱になぞらえて表したことである。ヨーロッパ人の顔は、

正中部が突出し、外側部が後退しているが、アジア人の顔は、正中

部の突出や外側部の後退がなく、平らであることがわかる。

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(144p)

 

これもわかりやすい。

そしてこのことを理解すると、次の文章もわかります。

   

 

ヒトは、一般には正面顔で認識され、パスポートの写真も正面顔で

ある。では、我々は、横顔ではお互いを認識しているだろうか。横

顔で他人を認識できるのだろうか。

ヨーロッパ人は鼻が高く隆起し、頬が引っ込んでいるので、横顔で

も個体識別することが可能である。ところがアジア人は、稀な例外

はあるが、一般には横顔では個体識別ができない。

紙幣に印刷された偉人の顔は、斜め正面のことが多いが、コインに

刻まれる顔は、必ず横顔である。それは、コインに顔を刻みはじめ

たのがヨーロッパ人(西アジア人も含む)だったからだ。もし、東

アジア人がコインに横顔を彫ろうとしても、個体識別ができないの

であきらめざるをえなかっただろう。

(168p)

   

アジア人の顔は四角柱なので、

横からでは個体識別ができないわけです。

   

勉強になったぞ。

「『顔』の進化」① ワニの歯は敏感

     

今日は令和3年8月11日。

   

この本を読みました。

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「『顔』の進化」(馬場悠男著/講談社ブルーバックス)

  

引用していきます。 

   

ワニの歯は「歯根膜」を介して顎骨に植わっているので、微妙な圧

力を感じることができる。これは哺乳類と同じ構造である。嚙む力

が1000kgもある母親が、卵から孵ったばかりの赤ん坊のワニ

を、そっとくわえて水辺に運ぶこともできるのだ。つまり、ワニは

爬虫類の多生歯性と、哺乳類の歯根膜の両方を備えている。

(37p)

  

「多生歯性」は何回でも生え替わるということ。

ワニにはこのような能力が備わっているんだなと思いました。

  

  

耳の中には内耳というのがあって、そこには二重らせん構造の

蝸牛(かぎゅう)というものがあるそうです。

それに関した文章。

 

ちなみに、二重らせんを実感したければ、すがも鴨台(おうだい)

観音堂の「鴨台さざえ堂」や、会津若松の「会津さざえ堂」に行く

とよい。階段を昇っていくと頂上に達し、そのまま前方に進んで階

段を降りると、入り口とは別の出口に至る。

(59p)

   

2020年の2月19日に会津さざえ堂には行っています。

白虎隊が自刃した飯盛山にありました。

文章に書いてある通りの体験をしました。

うれしくて引用しました。

  

   

ヒトの眼が横長なのは、近くの対象物をよく見るためだと見抜いた

のは、これまた香原志勢である。たとえば、近くにいるほかの個体

の様子を知りたいときに、顔を動かさず、眼を動かすだけでこと足

りれば都合がよい。現代社会でも、机の上で作業をするときなどに、

眼を動かすだけでよければ効率がよい。もし眼瞼裂(がんけんれつ)

が小さかったら、顔を動かさなくてはならず、それはエネルギーの

無駄になる。密かに横目で見ることができない。

反対に、フクロウなどは、頭部に比べて眼球が大きいけれど、眼瞼

裂が小さいので、眼球を動かさないで頭全体を動かしている。しか

し霊長類では、小型のメガネザルから大型のゴリラへと、眼球に対

して眼瞼裂が徐々に大きくなっていく傾向があり、見るために頭を

動かすという労力を避けようとしている。

(106p)

   

なるほど。

人間の眼が横に長いのにはそんな意味があったのですね。

白眼の部分が横を見ることができるスペース。

  

  

つづく

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