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2020年10月19日 (月)

都倉俊一さんが語る筒美京平さん(前編)

  

今日は令和2年10月19日。

  

昨日(10月18日)の朝日新聞朝刊にあった記事を

書き写そうと思います。

  

10月7日に80歳で亡くなった筒美京平さんのことを、

同じ作曲家の都倉俊一さん(72歳)が語った文章です。

  

 「こうきたか!」「やられた」」。(筒美)京平さんと同じ時代に

いて競い合うとき、そういうことがしょっちゅうありました。非常に

尊敬し、意識していた。日本のポップスの先駆者であり、第一人者だ

った。

 歌い手によってまったく違うアプローチをする人だった。例えば、

岩崎宏美はもう抜群に歌がうまいですよね。非常に透き通った彼女の

高音に映えるようなメロディーを作ったのが「ロマンス」という曲。

 太田裕美の「木綿のハンカチーフ」もそう。「僕は旅立つ~♪」とい

うあたりは、彼女のロングトーン、ハイトーンを見事に生かすような

曲だった。

 尾崎紀世彦の「また逢う日まで」に至っては、声量があればあるほ

ど生きるようなメロディーに仕立てて、彼の歌唱力を100%使い切

るような歌にした。

 その歌手の歌唱力や音域の広さに合わせて自在に歌を作った。例え

ば、浅田美代子に書いた「赤い風船」なんかは、1オクターブくらい

の音域の中に、彼女のたどたどしさが逆に魅力になるようなメロディ

ーを詰め込んで、魅力を見事に引き出してヒットさせちゃった。あの

ときにも「おお!すごい!」って思ったんですよね。

 一番好きな曲は・・・、ジュディ・オングの「魅せられて」ですか

ね。サビでファルセット(裏声)を使うメロディーに、パフォーマン

スとアレンジも含めて「これはやられたな」という感じ。古今東西色

んな作品がありますけど、このジャンルはこの1曲で終わり、まねは

できないっていう曲がたまにある。この曲もそう。もう同じような路

線で作ってみようとは思えないぐらい完成されている。

  

今晩はここまで。後半はまた明日の記事で。

  

ここに書かれている曲はすべて思い浮かぶ、

「浮かぶ」というか「流れる」のかな。

したがって文章がよくわかります。

(世代が違えばこの文章は難解)

そうか筒美京平さんというのは、

これらの曲を作った人なんだとわかりました。

実は後半の最初の文章が印象に残って、

この文章を書き写そうと思ったのです。

 

明日のお楽しみです。

 

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