「AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争」/撮影前後を想像する
今日は令和2年10月4日。
前記事に引き続き、
「AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争」
(庭田杏珠・渡邉英徳著/光文社新書)より。
1942年2月15日 無条件降伏の白旗とイギリス国旗を掲げ、
日本軍陣営に来たシンガポール防衛のイギリス・マレー軍総司令官
のパーシバル中将(右端)ら。朝日新聞社提供。
この写真の人物は生き生きと写っており、
この写真の撮影後も行進を続けている様子が目に浮かびます。
降伏の調印がなされ、イギリス兵は捕虜として収容されたことでしょう。
撮影後を想像してしまいました。
1944年 フィリピンでくつろぐ「勤皇隊」隊員たち。右から
片野茂伍長、加藤和三郎伍長、増田良次伍長、大村秀一伍長、入
江直澄伍長、白岩二郎伍長。勤皇隊は12月7日、フィリピン・
オルモック湾で特攻を敢行した(加藤氏は10日にレイテ湾で特
攻)。朝日新聞社提供。
表情がわかる写真です。
真面目そうな笑い、お調子者のような笑いなど、
それぞれの人の性格がわかる表情です。
どのような生き方をしてきたのか想像したくなります。
そして同じような人が身近にいるよなと感じます。
でもこの人たちは、撮影後、特攻で命を失っています。
撮影後を想像したくない写真です。
カラー化は効果的だと思います。
白黒写真より、現実に近づくのだと思います。
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