面白い記事「指令 オレオの『白』を盗め」
今日は令和2年4月21日。
今日の新聞で面白い記事を見つけました。
2020年4月21日、朝日新聞朝刊です。
引用します。
米中争覇 The Battle
指令 オレオの「白」を盗め
中国知財スパイ 米に接近
世界100か国以上で愛されるビスケット「オレオ」。黒いクッ
キーにはさまれたクリームは、どうしてあんなに真っ白なのかーー。
1990年代初め、鄧小平の号令で改革開放を加速させた中国は、
先に行く国々の技術を自分たちのものにしようとしゃにむになった。
あの白さを生み出す技術も。(サンフランシスコ=江渕崇)
匿名の手紙 動いたFBI
米化学メーカー大手のデュポンのもとに、差出人不明の手紙が届
いた。2010年夏のことだ。
「技術が盗まれ、中国に売られています」
手紙は、カリフォルニア州のコンサルタント、ウォルター・ルー
(62)を犯人として名指ししていた。
ルーはマレーシア出身で米国の大学院に学び、米ヒューレット・
パッカード(現HP)に勤めた経験がある中国系技術者だった。
刑事裁判の記録やルーの弁護人の話によると、11年夏、デュポ
ンからの通報を受けて調べを進めていた米連邦捜査局(FBI)の
捜査官が、ルーの自宅に踏み込んだ。
捜査官は、ルーの妻の財布に入っていた貸金庫のカギを見逃さな
かった。捜査官が問いただすと、ルーは中国語で「何も知らない」
と答えるように誘導。妻はそれに従ったが、その捜査官は中国語を
解した。
捜査官はあえてカギを返して妻を泳がせた。自宅を出た妻を尾行
し、たどり着いた先は中国系銀行だった。FBIはそこにあった貸
金庫にあったハードディスクを押収。収められていたのは、デュポ
ンの「酸化チタン」に関する大量のデータだった。
酸化チタンは自動車や家電、衣料など「真っ白さ」が求められる
幅広い製品に使われる化合物で、食品や医薬品の着色料にもなる。
オレオのクリームの白さも酸化チタンのおかげだ。
製造には複雑な工程が必要だが、デュポンは効率的で環境汚染の
少ない製法を1940年代に確立した。改良を重ね、業界のリーダ
ーと見なされてきた。
経済発展の道を突き進もうとした中国は、様々な工業製品に生か
せるデュポンの技術を欲した。裁判記録によると、中国政府はデュ
ポンから技術を買おうとしたが、7500万㌦(約80億円)を求
められて断念した。非効率で有害な廃棄物を出す古い製法を続ける
しかなかった。
「オレオ」のクリームの真っ白さには、
そのような技術が関係していたのですね。
驚きでした。
中国が知的財産を盗むというのは、
具体的にこういうことなんだと思った記事です。
後半は新聞の記事の写真で読んでみてください。
確かに「オレオ」の白さは印象に残っていますが、
あらためて見てみたいと思って買いました。
確かに白いけど、この白さが購買欲につながっているのかな。
箱を見ました。
アメリカのお菓子なんだなと確認しました。
軽く驚いたのが、この面。☟
原産国名が「中国」でした。
「オレオ」に関しては、米中間では問題は解決しているようです。
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