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2020年2月14日 (金)

パラリンピック〈14〉 「パラアスリート」① 黙って目をそらすのが思いやり?

今日は令和2年2月14日。

   

「パラリンピック」と名付けてシリーズを始めましたが、

必ずしも書いていることは、

あるいはこれから書くであろうことは、

パラリンピックに関係しないこともあると思いました。

パラスポーツについて書きたいのだと思い、

それならタイトルを「パラスポーツ」にしようかなと考えました。

 

でも、やはり「パラリンピック」で行きます。

パラリンピックがあるから、パラスポーツに関心を持ったので、

そこは正直にタイトルに残そうと思いました。

東京大会までこのシリーズは続けようと思います。

大会が終わったら、シリーズも終わり。

でもパラスポーツへの関心は持ち続け、

書き続けていこうと思います。

  

 

今回、この本を読んで、

「パラスポーツ」のいい勉強ができました。

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パラアスリート」(山田清機著/PHP研究所)

  

再読したいところに貼った付箋の数が100枚ほど。

全部書き写したら大変なことになってしまいます。

図書館で借りた本ですが、いっそ買ったほうがいいのかも。

  

この本では、9人のパラアスリートが紹介されています。

誰の記述なのかわかるように【】で示していきます。

  

【パラ陸上選手 芦田創 あしだ・はじむ】

  

「指を差すんじゃない」(中略)

これは幼いころに親からよく言われた言葉だ。障がい者にあか

らさまな視線を向けてはいけない。黙って目をそらすことこそ

思いやりだ・・・。

私が自然に抱いてしまうこうした感情は、おそらく多くの日本

人に共通するものだろう。だから、パラスポーツはたくさんの

観衆を集めるのが難しいのかもしれない。

芦田は右腕に障がいを抱えながら7m15cmを飛ぶ超人だ。

そんな芦田を「すごい」とは思っても「かわいそうだ」と思う

人は少ないだろう。一方で、7m15cmは、パラの世界では

日本記録かもしれないが、健常者の世界ならインターハイ(高

校総体)でやっと決勝に残れる程度の記録でしかない。

障害者ならば超人、健常者ならば凡人、T47の芦田創は、障

がい者と健常者の境界線上を歩きながら、何を悩み、何を選択

してきたのだろうか。

(9p)

 

この本は、たくさんの問いを発してきます。

「障がいから目をそらすのでいいのか」

「パラスポーツに観衆が集まらないのはなぜか」

「障がいの程度が軽い場合は、どこで勝負すべきなのか」等。

読みながら考えさせられます。

最後の問いである芦田さんが何を悩み、何を選択してきたかは、

取材して書いてありました。

ぜひ、読んでみてください。

  

   

  

 

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