「新美の巨人たち 仁和寺・観音障壁画」 観音様が持っていた仏教を広めるアイテム?
今日は令和元年8月31日。
全投稿に引き続き、8月17日放映の
「新美の巨人たち 仁和寺 観音障壁画」より。
印象に残った場面を書き留めます。
33体の観音様の中で、「最先端の観音様」と紹介された観音様。
☟ 一番左の観音様です。白い衣を着ている観音様が多い中で、
緑色の衣は目立ちます。
この観音様には手が多くあり、いろいろなものを持っています。
持っているものにはすべて理由があるそうです。
たとえば、ほら貝は「仏教の教えを世に広める手段」
鉢は「托鉢を受ける器」というわけです。
ところが一つだけ不思議なものを持っていました。
これです。☟
何だと思いますか? 私は、線香だと思いました。
予想してみてください。
☝ 林教授によると「くじ」「おみくじ」なのだそうです。
意外でした。
今のおみくじと当時のおみくじは違ったようです。
ナレーター:そう、観音様が握りしめているものは、
お寺でおなじみのおみくじ。
おみくじは1から100までの番号がふられた
おみくじ棒を自分で引いて、
その番号の紙に書かれた運勢を見ます。
しかし、江戸時代の引き方は、現在と違いました。
まず、口や手を洗い清め、お経を唱えて、三十三度礼拝。
そんな段取りを経て、ようやく引くことができる
神聖な儀式でした。
書かれていたのは、人生の指針となる仏の教え。
江戸時代、おみくじは仏教を広める役割をはたし、
大流行したそうです。
そう、徳応は仏と人をつなぐ流行のアイテムを
描きこんでいました。
徳王(とくおう)とは、観音障壁画を中心になって描いた絵仏師。
フルネームは、木村徳応。
おみくじが仏教を広める役割をはたしていたのは驚き。
そして観音様が持っていたことに納得。
こうなったら、実物を見に行きたい。
11月24日までに都合をつけて仁和寺に行きたい。
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