アウトプットするためにインプットする/「記憶力の脳科学」より
今日は令和元年5月5日。
「記憶力の脳科学」(柿木隆介著/大和書房)を
読みました。
引用します。
Q:本を読んでも、その内容が覚えられないのはなぜ?
ひと言でいうと、その本がおもしろくなかったからです。
本自体がつまらない場合と、読者自身の問題に分けられます。
後者に関して言えば、あなたには難しすぎる内容や
まったく関心のない内容の本は、少しも覚えられません。
苦痛なだけです。
逆に、自ら興味を持って読む本は一読して覚えられます。
ただし、一般的に言えるのは、本をたくさん読んできた人、
本を読むこと自体が好きな人は読書のスピードも速く、
内容の理解も早い傾向があります。
「なぜ覚えられないのか」と自問自答する前に、
少し時間はかかりますが、たくさん本を読んでください。
記憶力というよりも読解力がアップします。
本の内容を覚えるというのは、読解力の問題です。
実際、国語が得意な人の多くは読書家です。 (204p)
私が最も本を読んでいたのは、高校生から20代でしょうか。
苦も無く読んでいたことを思いだします。
活字に飢えていたと思います。
セルバンテスが落ちていた紙きれの文字も読んでいたそうですが、
そして椎名誠さんが言った活字中毒症状、
その頃の自分は、そんな状態、症状でした。
今は映像に飢えているかな。
Q:覚えたことをうまくアウトプットできないのはなぜ?
ただ「思い出す」という機能ではなくて、
表現することを「アウトプット」と称することが多いと思います。
これは、答えになっているかどうかわかりませんが、
記憶する時、思い出す時の心構えが大切だと思っています。
有名な経営学者であるピーター・ドラッガーは、
著書の中で自分の学習法を紹介しています。
細かなことは省略しますが、彼が強調しているのは、
「アウトプット」を大変重要視していることです。
つまり、覚えたら(インプットしたら)、
きちんとアウトプットしなければ意味を持たない。
記憶、技能や知識は道具であって、常に成果のアウトプットを
中心に考えて生活しなければならないということです。
僕が「心構え」と言ったのはそういう意図の発言です。
「インプットしたことをアウトプットする」のではなく、
「アウトプットするためにインプットする」という
意識が重要であると思われます。 (222p)
私には2つのアウトプットの方法があります。
一つはこのブログ。
手に入れて情報をどのように組み合わせてブログで表現するかは、
常に意識していることです。
そしてもう一つは学校の授業。
いい情報に出合うと、すぐにどうやって授業にするか考えます。
この2つのアウトプットの方法があるから、
新しい情報に飢える状態、
好奇心が高いまま?でおれるのだと思っています。
あと3年で引退したら、その1つがなくなるわけで、
どうなっちゃうんだろう?
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