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2018年12月 2日 (日)

当然ドレーク海峡を知らず、マゼラン海峡で太平洋へ

今日は12月2日。

  

11月28日は「太平洋記念日」でした。

今日は何の日~毎日が記念日~11月28日には、

次のように書いてありました。

 

1520年のこの日、ポルトガルの航海者マゼランが、

後に「マゼラン海峡」と命名される

南米大陸南端の海峡を通過して太平洋に出た。

天候が良く平和な日が続いたため、

この海をPacific Ocean(平和な・穏やかな大洋=「太平洋」)と名附けた。

マゼラン自身はフィリピンで原住民に殺されたが、

彼の船は初めて世界を一周して帰国し、地球が丸いことを証明した。

  

先日の授業で、このネタで「今日は何の日」クイズをしました。

今回注目したいのは、マゼラン海峡とドレーク海峡の位置です。

 

マゼランの世界一周コースは、下の地図を参照。

Photo コトバンク 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

  

マゼランは、1519年に5隻237人で

ポルトガルを出港して、大西洋を横断。

南米大陸ブラジルの海岸沿いに南下しながら、

西側に抜ける水路を捜しました。

広大なラプラタ川河口ではその水路を発見したと喜びましたが、

遡っても河であったことが判明しました。

Photo_2 Yahoo!地図

青い印が、ラプラタ川河口です。

参照:世界史の窓 マゼラン

 

そして、マゼランは後のマゼラン海峡を発見して、

太平洋に出ます。

Photo_3 講師のネタ帳365

水色の点線がマゼランの航路。マゼラン海峡です。

 

面白いのは、マゼランがもう少し頑張って南下したら、

南米大陸は終わりであって、ぐるっと回りこんで

太平洋に出れるということです。

なぜそうしなかった?

 

それは南米大陸の地図を見ているから言えることです。

マゼランの時代、そんな地図はありません。

まだ大陸は続くと考えていて、

発見した水路で西側の海に出ることを

必死に目指しました。

そりゃそうだ。

 

南米大陸の南端と南極大陸の間は、

ドレーク海峡と言います。

マゼランは、ドレーク海峡まで行かずに、

マゼラン海峡を通解したのは、正解だったかもしれません。

ドレーク海峡は世界一の幅を誇る海峡ですが、

危険たっぷりの海峡だそうです。


YouTube: 世界で最も危険な水域ワースト10

「世界で最も危険な水域」のワースト2がドレーク海峡でした。

Photo_4

Photo_5

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Photo_7

Photo_8  

ドレーク海峡を通過する船は、

いたるところに出現する氷山、

130km/hにまで達する暴風。

流れの早い海流、そして視界不良といった

様々な試練を乗り越えなくてはなりません。

パナマ運河を使用する以前のマゼランの時代から、

ドレーク海峡は船を転覆させ続け、

文字どおり船の墓場となっているんです。

  

正確に言うと、「マゼランの時代」は違うかな。

「マゼラン」がマゼラン海峡を通過したのが、

1520年の11月28日。

イギリス人の探検家ドレークが、

海峡を発見したのは1578年。

50年以上のズレがあります。

 

 

  

マゼランは太平洋を横断して

フィリピンまでたどり着きますが。 

その地で、戦死してしまいます。

しかい、部下が航海を続け、

1522年にポルトガルに戻ってきました。

その時に船は1隻、人数は18人でした。

 

ほとんどの生徒は、マゼランを知りませんでした。

マンガ「ワンピース」に出てくるマゼランを知っていました。

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私たちの世代とは、知る順番が逆でした。

 

つづく。  

 

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