脇役の人も、別のエピソードでは主人公
今日は2月25日。
今日も朝からいろいろ動いています。
歯医者に行って、墓参りに行って、
お雛様を飾って、以前から細切れに見ていた
映画「エイプリルフールズ」を全て見ました。
この映画は細切れに見てはいけない映画だと、
今日気がつきました。
http://www.direct-ns.co.jp/april-kyushu/
4月1日の一日で起こったさまざまな出来事が、
別々に起こっているように見えて、
実は奇跡的につながっていて、
面白いストーリーになっている映画。
細切れに見て、前に見たところを忘れていては、
楽しみが半減してしまいます。
2015年4月1日公開の映画でした。
この映画について書かれた次の文章が読み応えがあって良かった。
いやあ、このサイトの書き手は、なかなかいい。
他の映画も、この人がどう書いたか気になる人になりそうです。
「エイプリルフールズ」の文章でお気に入りを引用します。
若い男女の愛、歳を重ねた夫婦の愛、親子の愛、同性愛、
そのすべてが嘘のおかげで大団円を迎えるのは気持ちがいい。
このとき、すべてのエピソードが一点に収斂し、登場人物が一堂に会す
――なんてことにならないのも感心した。
自分の行動が誰にどう影響したか、
自分の身に降りかかったことの発端は何なのか。
現実の私たちはそんなことを知る由もない。
すれ違いはすれ違いのまま、知らないことは知らないまま、
会わない人とは会わないままなのが自然であろう。
そこを作り込み過ぎないのが、小さな嘘と小さな奇跡の本作に相応しい。
なるほど、なるほどです。
映画のエピソードを整理して書いた後にこの文章。
それぞれのストーリーは、
些細なことまできめ細かく絡み合っているのだが、
とてもすべては書ききれない。
ここから浮かび上がるのは、あるエピソードで脇役の人も
他のエピソードでは主人公であるということだ。
雑魚キャラ扱いの人なのに、
別のところではみんなに待ち望まれていたりする。
どんなチョイ役でも一人ひとりに人生があり、背景がある。
その当たり前のことを、本作の作り手は忘れない。
忘れていない本作の作り手もすごいけど、
そのことにちゃんと気がついて文章にしてしまう人もすごい。
おかげで、気がついていなかった私は、
なるほど、なるほど、なるほどと大きな納得!
気分快調です。ありがとうございます。
いい映画でした。お薦めです。
2016年4月1日に放映されていました。
今年の4月1日付近にどこかの局で放映してくれるかも。
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