「おとうさんの手」を読んで
今日は10月30日。
今日は久々の登山に出かけます。
天気も良さそうです。
長谷川義史さんの本のことをちょくちょく書いてきました。
今回も1冊紹介します。
そうそう、長谷川さんも1961年生まれでした。
「おとうさんの手」(まはら三桃・作 長谷川義史・絵/
講談社)
主人公のかおりさんのお父さんは、
かおりさんがあかちゃんの頃、
車の事故で頭を打って失明していました。
家族にとって暗いできごとですが、
かおりさんは素直で明るく、お母さんも明るい。
お母さんは仕事帰りに歌って帰ってくるんです。
おとうさんの手が、また
ラジオをつけようとしてとまった。
「かおり、耳をすましてごらん」
おとうさんが、にこっとした。
わたしは、もういちど、目をとじた。
小さなうたごえが、きこえてきた。
たかくてきれいな、おかあさんのこえ。
だんだん、大きくなってくる。
しごとから、かえってきたんだ。
わたしは、おとうさんのゆびを、
ぎゅっとにぎった。
トン、トン、トンと、
だんちのかいだんがひびいた。
そして、ドアがあいた。
(60~71p)
お母さんの登場です。
お母さんの次の一言が、またお母さんの性格というか、
この家族の性格を表していると思いました。
楽しいことは、家族で共有しようという
チームワークの良さを感じます。
ここでは内緒。
ぜひ本を手に入れて読んでください。
お互いに思いやりのある、
こんな家族がいいなと思ったお話です。
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