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2016年1月 9日 (土)

「完全版 明治神宮 不思議な森」3.大隈重信総理からの反対意見

  

今日は1月9日。

  

前投稿の続き。

1月2日放映の「完全版 明治神宮 不思議な森」からです。

  

35分頃からの聞き書きです。

  

ナレーター:

 ところが、突然反対者が現れます。

 何と、時の総理大臣、大隈重信。

  

大隈:

 明治神宮に藪のような森は、まことによろしくない。

 伊勢や日光のようなスギ林であろう。スギにしたまえ。

Rimg6406  

ナレーター:

 大隈は明治神宮には荘厳なスギこそがふさわしいと

 本多たちを一喝します。

 

本多静六:

 総理、我々が計画している森は、藪ではありません。

 東京に一番適した広葉樹の森です。

 東京の土地には、スギは向いていません。

Rimg6407

   

大隈:

 ばかもん!不可能を可能にするのが、学問ではないか!

  

ナレーター:

 荒れ地で養分が少なく、水も十分ではないこの場所には、

 スギは向かない。

 本多は科学的データを使って反論を行いました。

  

本多:

 数百年、数千年続いていく森は、

 常緑の広葉樹の森しかありません。

 それでもスギ林にせよと言うのであれば、

 もしうまくいかなかった時は、総理の責任ですぞ。

Rimg6409

  

ナレーター:

 最後は時の総理を脅すような言葉を使って、

 本多はとうとう広葉樹の森を認めさせたと言います。

 

 

このやり取りが面白かったです。

大隈総理の指示に逆らったからこそ、

明治神宮の森は今の姿をしているのですね。

いやいや姿だけでなく、森の中の動植物の営みが、

今でも存在しているのですね。

総理の言うとおり、スギを植えたなら「無残」だったでしょうと、

現代の学者さんが言っていました。

  

まだつづく。

 

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