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2016年1月10日 (日)

「完全版 明治神宮 不思議な森」4.献木による10万本の植樹

今日は1月10日。

  

前投稿の続き。

1月2日放映の「完全版 明治神宮 不思議な森」からです。

  

38分頃からの聞き書きです。

  

ナレーター:

 明治天皇崩御から3年の1915年、

 いよいよ計画がスタートします。

 森に必要な膨大な樹木をどうやって集めるのか。

 考えたのは、広く民間の力を借りることでした。

 本多たちは、森に必要な木を選び出し、募集します。

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 すると、明治神宮に木を献上したい人たちが、

 我も我もと手をあげました。

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 献木は日本全国から10万本に達します。

 作業に参加したいと、全国から青年団が集結。

 その数、延べ11万人。

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 原宿駅から専用の線路が引かれ、

 最盛期には1日30両もの貨物列車が

 樹木や資材を届けてくれます。

 日本中が参加した一大プロジェクトでした。

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 (中略)

 3人には森づくりの秘策がありました。

 広葉樹の森を目指したはずが、

 意外にも植えた木の半分近くは針葉樹。

 まず、痩せた土地に強いマツなどの針葉樹を植え、

 森の基本的な形を作ります。

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 その隙間に広葉樹を植えていきます。

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 そこにはどんな計算があったのか。

  

 林苑計画書をくわしく見ていきましょう。 

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 最初の配置は、自然界で起きる

 広葉樹と針葉樹の競争を考えたものでした。

 50年、100年経つうちに、人間が手を加えなくても、

 木々の競争が自然と起こります。

 すると、生長の早い広葉樹に押され、針葉樹が消えていきます。

  

 最終的に常緑広葉樹が主役の、

 原生林のような森になると予言したのです。

  

 自然界では荒れ地が原生林になるには、

 数百年かかります。

 本多たちは、木々の競争を正確に予想して植樹を行い、

 わずか150年で完成させようとしたのです。

 (中略)

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 6年の歳月をかけた植樹。

 1920年11月1日。明治神宮は鎮座の日を迎えます。

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 これは当時まだ珍しい、飛行船から撮影したものです。↓

 荒れ地に植えられた10万本の木。

 こっから先は人は手を加えず、自然の力にゆだねられました。

 本多、本郷、上原。3人は100年先の森を知ることはできません。

 その実験の結果を探るのは、私たちの世代です。

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「鎮座」という言葉が出てきました。

意味を調べると2つの意味がありました。「デジタル大辞林」より。

 

①神霊がある場所にしずまりとどまっていること。               
「二柱の神が-する」             
②どっかりと場所を占めていること。からかっていう場合に用いる。
「顔の真ん中に-する大きな鼻」    
  
今までは②の使い方でしたが、
今回は滅多に使わない①の使い方ですね。        
  
  
あの林苑計画書は、
献木された木の状況を見て作られたものだったのですね。
100年後を見ることができる幸いに感謝して、
明治神宮の森に実際に行って見たくなりました。
 
東京駅も 今一度しっかり見たいし、明治神宮の森も見たい。
  
東京に出かける用事を作らなければなあ。
  
  
つづく

   

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