「たった一人の熱狂」から引用 その1/きれい事だけでは成り立たない
今日は8月9日。
夏休みになって読破した本から引用します。
「たった一人の熱狂 仕事と人生に効く51の言葉」
(見城徹著/双葉社)
僕は現在、テレビ朝日で放送番組審議会の委員長を務めている。
テレビ局の中で仕事をしているとよく解るが、
視聴率が取れなければ番組にスポンサーはつかない。
ドル箱の番組をいくつも作らなければ、
テレビ局はだんだんジリ貧になって経営は立ち行かなくなる。
視聴率にこだわるテレビマンを批判する人がいるが、
きれい事だけではテレビは成り立たない。
面白く、なおかつ視聴率を取れる番組を量産してこそ、
低視聴率だが骨太のドキュメンタリーにまで予算を回せるのだ。
「視聴率が取れなくても良い番組を作るのがオレたちの仕事だ」
と居直るテレビマンばかりであれば、
テレビ局全体が沈没して番組なんて作れなくなってしまう。(46p)
※言われてみればその通りのことです。
世の中きれい事だけで行きたいけど、きれい事をするためには、
きれい事ではないことをたくさんしないといけないんですよね。
僕にとって朝は勝負である。
情報を摂取するにしても、考えごとをするにしても、
朝ほどはかどる時間はない。
早朝にけたたましく電話をかけてくる人はいないから、
誰にもジャマされず自分だけの時間を過ごせる。
早朝には永遠が見えるとすら思う。
しかし、「今日もまた1日死へ近付くのだ」という冷厳な事実を確認し、
「悔いのない1日にするぞ」と奮い立ち、
朝というとば口から残りの人生を照射するのだ。(49p)
※「とば口」=入口
「悔いのない1日にするぞ」同じように、
「今日もいい日にするぞ」と朝、教室の黒板に書いています。
「今日も」の「も」は、前日までを否定したくない気持ちの表れです。
見城さんより詰めが甘いなとは思います。
スタートの朝は、初心に戻れるのはいいこと。
2015年8月9日も始まったばかりだ。いい日にするぞ。
毎晩、365日体制でビジネスディナーの予定を入れている僕も
めったなことでは二次会へ流れての見直すことはない。(中略)
20~30代の頃は、ムチャクチャな生活をしていても
仕事もバッチリできた。
だがいつまでもそんなことをしていては体を壊してしまう。
そこで、53,54歳を過ぎたあたりから、
基本的に二次会には行かないとルールを決めた。
月に1,2回どうしても付き合うとしても、
うるさい客がいない静かなカウンターバーでゆっくり話をする。
二次会でカラオケに繰り出すなど愚の骨頂だ。
時間の無駄でしかない。
カラオケがガンガン流れているところで重要な話なんてできないし、
お互いに自己満足な歌を歌い合って2時間を過ごすなど、
時間がもったいなくてかなわない。(50p)
※飲み会嫌いの同僚の人に、この部分を見せたら喜んでいました。
同好の士を得たように思えたことでしょう。
2次会についてはそう思いますが、飲み会については、
新しいアイデアが浮かぶきっかけ、
何かを始めるきっかけになることもあり、さまざまな刺激になり、
いそいそと出かけています。
(つづく)
コメント