7月31日/講演会でいいお話が聴けました
今日は8月1日。
昨日は地元市の教員会主催の講演会に参加しました。
講師は弁護士の清水幹裕(しみずつねひろ)さん。
1966年から2007年まで大学・高校野球の審判をされてきた方でした。
印象に残った話は多いです。
血や肉になってほしいので、ここに書き記しておきます。
〇大人に感動を与えてくれる子どもを育てよう。
※調べてみたら、2008年8月8日に浜松市で講演をしている
清水さんのことが書いてありました。
そこでもこの言葉を言っておられました。清水さんにとって揺るがない考え方なのでしょう。
※その感動を与えてくれた子どもの例として、
グランドボーイをした2人の男の子の話をしてくれました。↓
〇ある試合で、2人のグランドボーイをしている男の子に目が行きました。
とにかく一生懸命にグランドボーイの仕事をしている姿を見て、
観客も気が付いて、拍手を送っていました。彼らは高校3年生。
最後の大会でした。
本当は選手としてグランドでプレーをしたかったのに、
グランドボーイとして頑張っていたのです。
私は感動して、その子たちに手紙を送りました。
「あなたたちこそ、大会のMVPだ」と。
保護者の中には、選手になれずにグランドボーイだと知ったら、
部活をやめさせる人もいます。
しかし、人生いつだって日の当たる場所にいるわけではありません。
後塵を拝する時だってあるし、縁の下の力持ちに徹する時だってあります。
そのような場面で頑張れる練習・体験の場を子どもから奪うのはいかがなものか。
※賛成です。人生にはいろいろな場面があることを踏まえての考え方にすごく賛成です。
〇エジソンの言葉「我々の最大の弱点は、あきらめることである。
最も確実に成功する方法は、もう一度だけ試みることである。」
※「あきらめない」・・・このことを座右の銘にしている人は多いと思います。
でもすぐ忘れます。この日、エジソンの言葉を教えてもらって、晩に一つ頑張りました。
あきらめかけていたけど、ある人にもう一通、依頼のメールを送りました。
本当だったらやらなかったことを実行させてもらいました。
※江川投手、清原選手は素晴らしい選手だったと、エピソードを交えて話してくれました。
〇松坂投手もすごかったけど、江川投手ははるかに上の選手でした。
コントロールがすごい。江川投手は1球目に意図的にボール一つ外してきます(7㎝)。
そして審判の判定に対して、大学生のくせに「え?」という顔をします。
審判は「そうかなあ」とちょっと胸のあたりがザワザワします。
その心境を見通して、江川投手は、ボール半個分外して投げてきます(3㎝)。
普通の状態なら審判は「ボール」と言います。
ところがわずかな動揺が影響して「ボール」と言えずに、「ストライク」と言ってしまいます。
※練習嫌いだったので、江川投手は200勝に届かず、
清原選手はホームラン王になれなかったと清水さんは言いました。
〇自分で自分のことを見捨ててしまわない。何とかなると明るく考えて、努力するのがいい。
※自分自身にも、特に娘に送りたい言葉です。何とかなるぞ、娘。
〇大学の大会。4年生にとってラストゲーム。
点差をあけられたチームで代打がコールされました。
大学4年生の田代君が打席に入りました。
その時私はファーストの審判でした。顔をあまり知らない子でした。
田代君が打ったのは、どん詰まりのサードゴロ。
田代君は猛然と走って、頭からファーストに飛び込んできました。
「セーフ」と言いました。その時に田代君が泣き出したのです。
ファーストベース上で泣き出したのです。
何が起こったんだと思いました。
後でチームメイトに聞いたら、田代君は4年間野球部に在籍していて、
この日初めてユニフォームを着たそうです。
4年間で初めての(そして最後かもしれない)打席だったわけです。
その話を聞いて、「セーフ」と言ってよかったと思いました。
いやいやあれは「セーフ」ですよ。でも「アウト」じゃなくてよかった。
一生懸命やることっていいことだなあ。
自分で自分をほめて泣くことができるなんて、
とてもいいこと、とてもいい人生だと思いました。
※この話も印象的でした。自分もやりきって、しっかり泣きたい。
そんな人生を過ごしたいです。
志半ばで病に倒れた人、事故で命を失った人、
そんな人たちが目に浮かびます。幸い元気。やらなきゃね。
コメント