20150228報告4/うんち語文字を触媒にして表現
今日は3月2日。
前投稿の続き。
キミヤーズ塾の報告 今回は箇条書きでどんどん書いていきます。
村上公也先生の講座(午前の部)
〇何度も言いますが、と前置きして村上先生が言われたこと
・大事なのは人間関係の形成であって、知識・技術の習得は副産物
・お勉強ができるよりも、人間関係の形成が大事なんだ
・成果主義になっていないか 真面目な先生ほどそうなってしまう
・キミヤーズ塾は、成果主義とは反対のことをめざしている
・焦ってプリント学習なんかするんじゃない
・プリント学習ばかりしていたら、人間関係が希薄になってしまう
お勉強ができるよりも、お勉強の好きな子のほうが魅力的
〇赤い箱に形容詞のカード、青い箱に名詞のカード
そこからカードを引かせて、できあがった言葉に意味づけをする授業の映像
・「あまいじかん」「やすいなつ」などできる
「あまいじかん」については、子どもは甘いはちみつの
お風呂に入っていることをイメージしていた
・不条理な言葉が創造性を生み出す・・・※賛成
〇赤い箱・青い箱を「うんちボックス」と命名
「ドリームスクリーン」を使って、考えが見えると言う
子どもがいだいている考えを正しいと肯定。自信を持たせていた
〇「うんち語」の登場。初めて知った実践。
「うんち語」は文字ではない。模様?
村上先生はこう言う・・・「うんち語文字が触媒になる」
触媒になって子どもたちが自由に表現するというのです。
初めて聞いてもすぐに理解不能。
〇そこで資料の引用
「表現の創発」
1.文字の学習で、子どもたちの豊かな感性や発想、
そして意欲を妨げないように
2.正確さや再現性を求めると、それは単なる説明になる
3.うんち語文字をこき(書き)、それをもとに話すという一連のプロセスが、
表現である
4.うんち語文字を介在させることで、子どもたちがつながり、
表現の創発を引き出す
5.表現することで、充足感を体験させる
〇今回のキミヤーズ塾で最も「来て良かった」と思うことが上に書いてあります。
〇模様であるうんち語文字を書かせて、それを読ませることで、
子どもたちは自由に表現できる・・・という発想。なかなかこの発想ができない。
〇制約された文字によって、思いついたことを表現させようとすると難しい。
表現する意欲も失われてしまう。
〇正しい文字で書くことを要求していては、これまた表現意欲が失われてしまう。
〇う~ん、待て待てこれでいいか・・・・現在担任している子どもで、
次々にいい発想のお話をする子がいる。しかしその子は、
日記では表現できない。お話していることを日記に書いたら素晴らしいのに
そう思ってもう1年が過ぎようとしている。
この子に、今回のキミヤーズで勉強したことは、応用できると思う。
〇うんち語文字を書かせて、・・・・つまり一度は書く表現をさせる。
ボヘミアン・マーカー(正式名はもっと長い)を使うと、
普通の文字を書こうという束縛をはずすことができる。
〇この、柄の長いマーカーでホワイトボードに書こうとするとまともにかけない。
でも楽しいので、ホワイトボードに文字ではなくて模様を書き出す。
これがうんち語文字。その文字を”読むという行為で、
制約された文字では表現できないものまで表現することができる。
〇自分の学級の子どもにはどうしたらいいか?
無理に普通の文字で書かせる努力は横に置いておいて、
まずはあの発想豊かな楽しい話を消さないようにしたい。
ボイスレコーダーを教室にセットしておいて、毎時間録画。
楽しい話がなかった時には消去。
楽しい話が出た時には、みんなで聞いて楽しむ。
「これが先生がいつも言っている”楽しい話”なのか」と認識させたい。
できたら教師が文章にしてあげて、当の本人にも見せて、
こういうことが将来できるといいと伝える。「思いついたことの文字化」
〇上の場合は、偶然出た楽しい話(表現)を無理に日記に書かせるのではなくて、
キャッチして、こういう話(表現)でいいんだよと示す方法。
村上先生の実践は、積極的に楽しい話(表現)をさせるもの
その流れを、今一度あらためて下に書いてみる・・・↓
〇「うんちボックス」からカードをひかせる
↓
偶然でできた言葉を見て、その意味を考える
(不条理な言葉から創造性が生み出される)
↓
うんち語文字で、その意味を書く(でもそれは模様)
↓
自分が書いたうんち語文字を見ながら、自分が考えた意味を語る
(制約された文字表現されたものではないので、子どもは自由に表現できる)
この流れでいいのか?村上先生がやろうとしていることとずれるのか?
今回のキミヤーズ塾で新しい発想をもらった気持ちでいましたが、
表現するのが難しい。
やはり制約された文字のせい?
とりあえず、この投稿は終了。次回に続く。
このとりとめもない長い文章にここまで付き合っていただき感謝。
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